2017年9月16日

エイリアン コヴェナント公開!プロメテウス続編で示された「コヴェナント」が意味するものとは?

「絶望の、産声。」遂に明かされる誕生の神話、前作プロメテウスの後日譚、そして初代「エイリアン」の前日譚として…コヴェナントネオモーフといった新たなキーワードが話題を呼んでいます。

9月15日・金曜日、SFパニックスリラーの超大作「エイリアン」シリーズ最新作である「エイリアン コヴェナント」が日本公開されました。

初代「エイリアン」で、スイス人の画家であったH・R・ギーガーの造詣によるグロテスクでエロティックなエイリアンが迫りくる恐怖で、世界中を震撼させた映画「エイリアン」シリーズ。

その最新作として15日に公開された「エイリアン コヴェナント」のストーリーあらすじ公開後の評価、そして、前作・プロメテウスの続編として示された最新作コヴェナント」が意味するものを読み解いていきます。

映画「エイリアン コヴェナント」本編を観る前の予習と、ほんのすこしだけのネタバレとしてお楽しみください。

最新作「エイリアン コヴェナント」9月15日公開!


(動画引用・出典:Youtube「20世紀FOX 日本公式チャンネルより – https://goo.gl/LgTyzm)

遂に公開された「エイリアン コヴェナント」。

本国アメリカの興行収入では、映画公開から3日間の興行収入3,616万621ドル(約39億円)を記録して全米トップデビューを果たしている本作。

公開初日となった9月15日からの評価は上々とも言え、「エイリアン」シリーズに対する大いなる期待感と、H・R・ギーガーのグロテスクかつエロティックな造形美への信仰から、最新作「コヴェナント」は期待はずれである、との見方も根強くあるものの、上々の滑り出しで興行収入にも期待されています。

映画「エイリアン コヴェナント」の公開初日の評価としては、「エイリアン=ゼノモーフ」誕生秘話と位置づけられている新3部作に強い期待の声が寄せられている、といったところでしょうか。

前作「プロメテウス」から11年後の世界

2093年の近未来、宇宙船プロメテウス号に搭乗し、惑星LV-223の調査に向かった前作「プロメテウス」の登場人物らは、未知の惑星で、科学者の創造論として語られていた”あらゆる生命の設計者”「エンジニア」らしきものを発見し、奇妙な生物に襲われます。

プロメテウスの乗組員であったショウと、アンドロイドのデヴィッドは、「エンジニア」のDNA技術によって生み出されたモンスターを撃退、彼らの真意と目的を探るため、「惑星LV-223は死の星であり、絶対に近づくな」というメッセージを残し、「エンジニア」らの故郷の惑星を目指して旅に出ました。

プロメテウス号による調査計画から11年後、地球移民計画の一環として航行する植民船「コヴェナント号」が、冷凍休眠中の2千人の入植者と1千体以上の人間の胎芽を抱えて、人類の新天地となる惑星「オリガエ6」に向けて出発するところから「エイリアン コヴェナント」の物語が始まります。

エイリアン コヴェナント|ストーリーとあらすじ

プロメテウス計画から11年後の2104年。

植民船「コヴェナント号」は冷凍休眠中の2千人の入植者と1千体以上の人間の胎芽を抱え、人類の新天地となる惑星「オリガエ6」に向けて航行していた。

アンドロイドのウォルターが船を管理して航行を行うなかで、ニュートリノエネルギーの爆発を受けて船に甚大な故障が発生してしまう。

船長であったブランソンが死亡し、休眠から目覚めた13名の船員たちがコヴェナント号の修理にあたるなか、近くの惑星から人間が発信したと思しき信号を受信する。

一部の船員が反対する一方で、船長代理となったオラムは調査隊を編成、信号が発せられていた惑星に降下することを決定する。

降り立った惑星では、地球に存在する「小麦」のような植物が生い茂っているものの、動物や人間の姿を発見することができない。

コヴェナント号の調査隊はやがて、信号の発信源となっていた古い宇宙船を発見し、内部の探索を開始する。

調査の最中に「何か」を足で踏んでしまった乗組員・レドワードは、「何か」から舞い上がった「黒い胞子」が体内に侵入、体調を崩して吐血してしまう。

レドワードと行動を共にしていた乗組員・カリンは、レドワードを診断するために着陸船に引き返す、時を同じくして、宇宙船の内部を探索していた乗組員たちにも、黒い胞子の被害にあう者が出始める。

着陸船では、もだえ苦しむレドワードの背中に、皮膚の下で蠢いている何かを見つけ、それが未知の感染症であると瞬時に察する。

レドワードの吐血を浴びてしまったカリンは、他の乗組員に治療室に閉じ込められてしまうが、その時、レドワードの背中を食い破って「未知の生物」が出現する・・・。

「コヴェナント」は前作「プロメテウス」の後日譚である

9月15日に公開された最新作「エイリアン コヴェナント」は、前作「プロメテウス」の後日譚。

プロメテウス号による「惑星LV-223」の調査計画から11年後の未来から物語がスタートします。

もはや「エイリアン」シリーズではおなじみのイースターエッグ的な存在でもある「人間型アンドロイド」であるウォルターも登場。

前作「プロメテウス」に登場していた生存者の1人「アンドロイド・デヴィッド」と同型の姿で、マイケル・ファスベンダーが熱演しています。

「エイリアン」シリーズに共通して登場するイースターエッグとして名を知られているのが、架空の企業「ウェイランド・ユタニ社」。

プロメテウス計画の立案企業でもあり、今作「エイリアン コヴェナント」における惑星移民船のオーナー企業、そして、初代「エイリアン」のヒロイン、リプリーの雇い主でもあります。

今作「エイリアン コヴェナント」では、2000人以上の冷凍睡眠した地球人と、その細胞杯を搭載した宇宙移民船計画の立案者として登場しており、シリーズを通して「ウェイランド・ユタニ社の乗組員が、未知のモンスターに散々な目にあう」という点は変わっていません。

その登場人物らを刷新して展開される最新作「エイリアン コヴェナント」のストーリーですが、初代「エイリアン」で全世界を震撼させたモンスター「ゼノモーフ」が誕生するまでを描く3部作の1つとして位置づけられており、前作「プロメテウス」で、人類と生命の設計者として語られていた「エンジニア」の存在に迫っています。

初代「エイリアン」前日譚を描いた3部作の2作目

今作「エイリアン コヴェナント」のストーリー中では、初代「エイリアン」に登場したエレン・リプリーはまだ12歳の少女。

人類と生命の設計者として、科学者の創造論に語られていた「エンジニア」の存在と、彼らのDNA技術による脅威の生物兵器が描かれた前作「プロメテウス」、そして今回の「エイリアン コヴェナント」を経て、「エイリアン誕生の3部作」として、最終的に初代「エイリアン」へとつながっていくとされています。

「エイリアン」シリーズで脅威の進化を遂げているモンスター「ゼノモーフ」。

それまでのSFパニックアクションとしての映画とは対照的に、「エンジニア」という創造論と「生命の(…とゼノモーフの)誕生」という哲学的なテーマを描いた前作「プロメテウス」では、「ウェイランド・ユタニ社の乗組員が、なんだかよくわからない最強モンスターに襲われるパニックSF」という1つのジャンルの魅力が失われた、という声すらも挙がっていました。

今回の「エイリアン コヴェナント」では、初代「エイリアン」に見ることができるような「未知との遭遇」や「SFパニック」の面白さへの原点回帰を掲げており、また同時に前作「プロメテウス」で描かれたような、哲学的で神秘的な「人類、エイリアン(ゼノモーフ)の誕生神話」というテーマが描かれています。

「エイリアン」シリーズの原点回帰

「ウェイランド・ユタニ社の乗組員が、なんだかよくわからない最強モンスターに襲われるパニックSF」という1つのジャンル

シリーズ共通して、「シガニー・ウィーバー演じるエレン・リプリ-というタンクトップを着たゴリラみたいな女性が、ウェイランド・ユタニ社の乗組員たちを巻き込んで、未知の最強生物とドンパチする」という、これ以上はどう考えてもたどり着けない娯楽SF映画としてのアイデアによって完成していた「エイリアンシリーズ」。

エイリアンといえばエレン・リプリーであり、エレン・リプリーといえばタンクトップのシガニー・ウィーバーなのです。

そんな「エイリアン」シリーズの誕生神話として描かれた「プロメテウス」では、タンクトップのシガニー・ウィーバーも、坊主頭のエレン・リプリーも、ましてやH・R・ギーガーが描いたグロテスクでエロティックな「ゼノモーフ」も登場しません。

これまでの「エイリアン」シリーズに期待されていたタンクトップ成分を省いて、神秘的で哲学的なテーマに挑んだ「プロメテウス」シリーズでしたが、どうやら往年のファンにとっては、タンクトップのシガニー・ウィーバーこそが大正義であり、そのストーリーと新シリーズとしての演出は、容易には受け入れがたいものがありました。

そこで、今作「エイリアン コヴェナント」において掲げられたテーマの1つが、「原点回帰」。

新作「エイリアン コヴェナント」では、エレン・リプリーに代わる「新たなタンクトップ・ゴリラ・ヒロイン」としてキャサリン・ウォーターストンを用意して、未知のモンスターとのドンパチを実現しつつ、エイリアン誕生の神話を描く、といった離れワザをやってのけます。

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