2017年10月26日

タイ・プミポン前国王の葬儀|70年間在位で11回のクーデター…タイ国民に愛された賢王の半生と未来:海外の反応

その70年間という長い在位期間でタイ国民に親しまれてきたタイの国家元首・プミポン前国王葬儀が、25日から5日間に渡り執り行われています。

首都バンコクにおいて、25日から5日間に渡り行われるプミポン前国王葬儀では、儀式の中核を成す26日の火葬に向けて、各国要人の面々と共に、日本から秋篠宮ご夫妻が参列されています。

70年という長い在位の歴史のなかで愛されてきたタイ国家元首・プミポン前国王の半生と、プミポン前国王葬儀の様子を振り返ります。

タイ・プミポン前国王の葬儀


(動画引用・出典:Youtube BBCnews公式チャンネルより – https://goo.gl/sAVwJ6)

2016年10月に死去しているプミポン前国王

死去の直後から建設が進められていたプミポン前国王の火葬のための施設は、およそ1年間の施工期間を経て完成しており、そばを走っている道路は封鎖、黒い喪服を着た人たちによって辺りが埋め尽くされています。

また、タイ国民は、プミポン前国王に対する弔意を示すために、喪服だけでなく、傘も黒いものを用意していると伝えられており、生前の国王の、国民からの絶大な人気を伺うことができます。

テレビ朝日が行った取材に対して、参列者の一人は「21日のリハーサルから来て帰宅せず、ずっとここにいます。」と答えており、プミポン前国王葬儀に対するタイ国民の心情がよく表れたインタビューが報じられていました。

プミポン前国王葬儀は、午後から29日までの間に行われ、その遺体を、応急から火葬施設まで移送するための儀式や、葬儀の中心行事となる火葬が予定されています。

世界40ヵ国以上の王室をはじめとして、政府関係者を中心とした要人らが訪問を予定しており、日本からは秋篠宮ご夫妻が参列予定。

プミポン前国王の死去から、およそ1年余り経過して行われる今回の葬儀

タイ国内は、改めて、深い悲しみに包まれています。

タイ・プミポン前国王の火葬後には、新国王の戴冠も

2016年10月に88歳で亡くなったプミポン前国王タイ国内では、プミポン国王の死去から1年間の服喪期間を経て、首都バンコクでの葬儀となりました。

26日に執り行われる予定の火葬では、およそ5000人以上もの兵士らに伴われて、その遺体を載せた棺が、王宮の周辺1.7キロをゆっくりと進んでいき、その後、今回の葬儀のために1年間の歳月をかけて建設されたという火葬施設へと運ばれていきます。

5日間にわたる葬儀が行われた後には、プミポン前国王の息子であるワチラロンコン国王が、戴冠式へと臨み、タイ王室の新たな体制がスタートすることになります。

バンコクにある日本大使館では、29日までに行われる葬儀の期間中には、王宮周辺への観光ができないことや、公共の場での節度ある服装をすることなどを呼び掛けています。

タイ国内では、Googleをはじめ様々なWebサイトがモノトーンに

国を挙げて5日間にも及ぶ葬儀を執り行うタイ国内では、Googleをはじめとした様々なWebサイトがモノトーンで表現されていることが話題となっています。

すでに、バンコクの日本大使館からも「王宮周辺では節度ある服装をするように」との注意喚起が行われてもおり、タイ全土に及んでの葬儀、という、タイ国民の葬儀への意識を伺うことができます。

タイ・プミポン前国王、70年間の在位期間

プミポン前国王は、タイの国家元首として、70年間ものあいだ在位しており、その長い在位期間中には、タイの激動の歴史を含む様々な出来事がありました。

タイ国内における、異なる政治勢力どうしの対立を、国王自ら収め、タイ国内における政治の安定をつくりあげたプミポン前国王

1946年、18歳という若さでタイ・チャクリー王朝9番目となる国王に即位したプミポン前国王は、タイ国内における農村の進行や、貧困対策といった政策に力を入れており、タイ王室の主導によって国を1つへとまとめることに尽力したと言われています。

2013年ごろから活発化していた反政府デモにおいて、多くの犠牲者を出す政治的混乱においても、対立勢力の仲裁に自ら乗り出しており、タイの国を安定させる要として、タイ国民から絶大な尊敬と指示を得ていました。

70年間という長い在位期間の間には、プミポン前国王の時代だけでもおよそ11回に及ぶクーデター事件が起きていますが、こうした前国王への絶大な支持と信頼感から、海外からの投資も多く、タイの経済発展の礎となっていました。

1960年代には、当時の皇太子、現在の天皇陛下が、プミポン国王に淡水魚を送っており、これが食用の淡水魚としてタイに拡まっていったという関係から、日本のメーカーを長年愛用するなど、日本や日本の皇室との良好な関係を持つことでも知られています。

タイ国民に愛されたプミポン前国王…5日間にも及ぶ壮大な葬儀

25日から5日間にわたって執り行われるプミポン前国王葬儀は、首都バンコクにある王宮やその周辺で開催されます。

この葬儀期間中には、タイ国民およそ25万人が王宮周辺に参列すると見られており、タイ全土におよぶ約800カ所に、プミポン前国王を偲ぶための祭壇や、葬儀の様子をライブ中継で伝えるための大型テレビなどが設置されます。

5日間にも及ぶプミポン前国王葬儀は、13世紀におけるスコータイ王朝時代の様式をもとに、代々王室へと受け継がれている儀式であり、初日となる25日には、夕方頃に新国王・ワチラロンコン国王が参列し、法要が行われました。

葬儀の2日目となる26日には、王宮に安置されていたプミポン前国王の棺を、5000人以上の兵士らが伴って王宮周辺の1.7キロをゆっくりと運び出します。

この「プミポン前国王の棺」を運び出すためのは、高さ11メートル、長さ18メートルの船の形をした木製の車。

金やガラスなどで装飾された木製の車は、火葬施設までの1.7キロをゆっくりと進んでいき、漆黒の喪服を着たタイ国民で埋め尽くされる道路のなか、前国王の死が偲ばれます。

今回、プミポン前国王の死去に合わせて1年間の歳月をかけて建設されている火葬施設は、仏教の教えから、世界の中心に存在しているとされる巨大な山「須弥山」を模した作られており、その高さはゆうに50メートルを超える塔のような建物です。

過去にも、歴代国王の葬儀のたびに、その都度、建設されており、今回の建設費用は、日本円に換算しておよそ16億円が費やされたと報じられています。

日本からも秋篠宮ご夫妻をはじめとした各国要人が参列する予定となっており、各参列者は、50段におよぶ階段を上っていき、台座に安置される棺に献花していく流れ。

その後、3日目から最終日にかけて、遺灰の安置をはじめとする儀式が続いていきます。

2016年10月のプミポン前国王の死去から、およそ1年間にわたって喪に服してきたタイ国内。

この5日間の葬儀をもって、喪が明けることとなります。

新国王・ワチラロンコン国王について

プミポン前国王の葬儀に続いて、戴冠式が行われる予定となっているワチラロンコン国王は、プミポン前国王の長男で、1952年生まれの65歳。

イギリス、オーストラリアへの留学を経て、1972年に20歳で皇太子となったワチラロンコン国王は、軍隊での所属期間中にパイロットの資格を取得して、航空機を操縦することで知られています。

これまでには、3回に渡っての結婚歴があり、合計で7人の子供を持っているワチラロンコン国王。

近年では、タイにある邸宅と、ドイツを頻繁に行き来していることが伝えられています。

昭和天皇の大喪の礼と、天皇陛下の即位の礼に参列したこともあるワチラロンコン国王は、すでに2016年12月に即位しており、プミポン前国王の葬儀が完了して、喪が明けると共に、戴冠式を経て新たな王室体制のスタートに向かっています。

軍のクーデター、反政府デモ…以前混乱にあるタイ国内

2013年ごろから本格化していた反政府デモは、タクシン派と呼ばれる政権に対するデモとして激化しており、2014年5月には、軍によるクーデターが行われて、以後は、軍主導の暫定政権が続いています。

現在のタイにおける政務は、軍が指名している15名のメンバーで構成された「NCPO(国家平和秩序評議会)」が執り行っており、そのトップとなる議長の座には、陸軍司令官のプラユット暫定首相が座っています。

この議長には、超法規的な権限が与えられているとされており、裁判所の判断無しに逮捕状を出したり、知事を解任するといった強力な権限を持っています。

その一方で、現・暫定政権では、民政復帰に向けた道筋を模索する考えも示しており、プラユット暫定首相側では、来年11月の実施を目標とした総選挙を行うことを明らかにしています。

しかしながら、この総選挙については、新国王であるワチラロンコン国王の承認が下りておらず、依然としてタイの民政復帰への道は不透明なまま。

今回、前国王の喪が明けることによって、本格的な動きが行われることも想定され、今後のタイの政治動向が注目されます。

Twitterの反応

海外の反応

THboy10「賢王よ、安らかに眠らんことを。」

John Eli「彼は、兄弟に殺されたんじゃなかったか?」

Natthapon Kongcamboot「BBCニュースは私たちの王と私たちの国について何も知らないだろう。彼らが生まれるその前から、たくさんのことがあったのだ。」

แม่ชี หลี เกี่ยว ฮวด「僕はタイ人だ。今日ほど悲しい出来事なんてないよ。涙が止まらない。」

kksd2「タイに13年暮らしている。彼がどれだけ国民から愛され、慕われているか、よく知っている。」

edfrog「タイ国民のみんなが心配だよ。僕の心はもうそこに飛んで行ってしまっている。」

Directioner _Forever「我らが王よ、永遠に。」

(引用・出典:Youtubeコメント欄より翻訳 – https://www.youtube.com/)

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