2017年10月12日

テレ東のグルメ番組「ハイパーハードボイルド グルメリポート」がヤバい…ヤバい人達のヤバい飯で見るヤバい世界の現実

他局とは一線を画する独自の方針とアイデアを持つことで、たびたびWeb上の話題となるテレビ局・テレビ東京

テレ東グルメ番組ハイパーハードボイルド グルメリポート」がヤバい…。

資金がないから知恵を絞らなきゃいけない」とも語られるテレビ東京の独自のスタンスの土壌から、また1つ、日本のグルメ番組の常識を覆すような衝撃的な番組が誕生しました。

ヤバい人たちのヤバい飯を通して、ヤバい世界のリアルを見る番組。」と題して放送された「ハイパーハードボイルド グルメリポート」は、グルメ番組としての興味そのものよりも、「食べること」を通して見ることのできる生々しい「生きる」という過酷な現実を見せつけます。

テレ東のグルメ番組「ハイパーハードボイルド グルメリポート 」がヤバい

10月3日・10日深夜0時12分、テレビ東京にて放送された新食感すぎるグルメ番組「ハイパーハードボイルド グルメリポート」。

世界に暮らす「ヤバい人たち」は一体どんな食事をしているのか?

…一見するとグルメ番組のようなテーマに見えるこの番組は、その実、世界中の過酷な現実に生きる人々の食と暮らしを通して、生きることの希望・絶望を照らし出すというショッキングな内容に仕上がっており、放送直後に「テレ東があまりにもヤバい新番組を生み出した」という衝撃と動揺の声が挙がりました。

テレ東が送りだした「ヤバい世界のヤバい奴らのヤバい飯」

ヤバい世界のヤバい奴らのヤバい飯」と銘打たれたサブタイトルが物語るように、「ハイパーハードボイルド グルメリポート」は「ヤバい飯」をテーマとしたグルメ番組

グルメ番組というジャンルに騙された視聴者が目にしたのは「ヤバい飯」という、グルメ番組のフレームを通して映し出された「ヤバい奴ら」の「ヤバい世界」

南アフリカの小国であるリベリア共和国に飛んだ番組スタッフは、アメリカから解放されてアフリカに戻った黒人奴隷によって建国された小さな国の現実をありありと照らし出します。

日本の支援物資の横流し、エボラ出血熱、小国リベリアの「ヤバい飯」

年間を通して、日本人の民間渡航者がほぼゼロであるリベリア共和国。

街の市場では、日の丸マークの包みにくるまれた「非売品」と書かれたトウモロコシの粉末が見かけられ、日本からの支援物資が横流しされてヤミ市よろしく転売されていることが明らかにされます。

横流しされた日本の支援物資を一体どんな「ヤバい奴ら」が食しているのか?

番組スタッフは、この「横流しのヤバイ飯」を追跡レポートしていきます。

続くリベリア共和国の取材のなかでは、エボラ出血熱に発症しながらも、奇跡的に生き残ったという人物の食事も放送。

エボラ出血熱に家族全員を奪われた女性は、番組ディレクターの「生活はどうか?」という問いに、「不幸なままよ。生きていけるけど簡単じゃない。」「食べ物がないの。」と答えます。

元人食い少年兵のヤバい飯

1989年から行われ、25万人以上が戦死したとされるリベリア国内の内戦においては、政府軍・革命軍ともに、幼い子供たちを拉致して訓練した「少年兵」が前線に投入されていました。

こうした少年兵たちは、戦争の日常から逃れるためにコカインを常用して、自分たちを仮想して戦いに臨み、極限の環境下に置かれたときには、自身が殺した敵兵の肉を食べたとも伝えられています。

番組では、そんな元・少年兵らが、内戦の終結した現在、一体どんな食事をしているかを取材。

内戦の終結後に、共同墓地に住み着いた元・少年兵らの元へ赴きます。

番組フタッフのガイドを行う現地のジャーナリストも「相当危ないぞ、近づく時は本当に気をつけないと。」と語るなか、墓地の入り口では「クソ野郎、何撮ってんだ、お前!」と罵声を浴びせられ、次々と集まってきた元・少年兵らに取り囲まれてしまいます。

ピリピリとした緊張感のなか、取材に応じた元・少年兵らは、現在の暮らしを「スリや盗みをして、食事を買い、あまった金でコカインを吸う。」「もしお前のような奴を街で見かけたらカモだ。車から降りてきたところを荷物をすべて頂く」と番組スタッフに語り始めます。

取材中に密着した元・少女兵の女性は、「生きるため」に娼婦をしていると語り、番組スタッフの食事を見せて欲しいとの問いかけに「今は食事を買う金がない」として自分の仕事場にスタッフを連れていきます。

客が来て、セックスをして、客が金をくれたらご飯を買いに行くの

そう語る彼女の生業は、娼婦。

1人の客を取って得られる報酬は、日本円でおよそ200円の200リベリアドル。

スープと白米だけの150リベリアドルの食事を買うため、1食を得るために1回身体を売っていることを明かします。

仕事をして金を稼ぎ、ご飯を食べて帰って眠れる。

現在の人生を「幸せだ。」と語る元・少女兵のコメントに、番組のコメンテーターの小藪千豊氏も絶句してしまいます。

バラエティグルメ番組の皮を被ったリアルなドキュメント

食うことすなわち生きること。

食の現場に全てが凝縮されている。

これは、ヤバい人たちのヤバい飯を通して、

ヤバい世界のリアルを見る番組。

(引用・出典:テレビ東京 公式サイト 番組宣伝コメントより)

番組では、たった一杯の白米とスープを得るために身体を売る娼婦の現実を映し出した直後に、台湾マフィアの豪華絢爛な食事風景が放送されます。

元・少女兵が体を売って食べるたった一杯の白米とスープの「ヤバい飯」と、毎週のように高級フカヒレのスープを食べるマフィアの「ヤバい飯」。

同じ空の下に生きている人間の、余りにも違いすぎる「ヤバい飯」を痛烈に対比した展開は、「ヤバい飯」というおもしろそうなバラエティ番組のテーマに期待した視聴者に対して、世界の現実を映し出したドキュメンタリーとしての強烈なボディブローを喰らわせます。

時に、「その国を知りたければ、そこに暮らす人々が食べるものを知ると良い」とも言われるほど、人間の暮らしと生活と密接に関係する「食事」。

※これはグルメ番組です。

グルメ番組の皮を被った「ハイパーハードボイルド グルメリポート」では、そうテロップした画面を通して、世界に暮らす様々な人々の食事から、確かな現実の一部を映し出しました。

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