2017年2月8日

デジャブ・既視感はなぜ起こる?その原因と理由、どんな意味があるのか

初めて見る場所、初めての経験する場面、初めて会う人、初めてすること・・・

すべてこれまでに経験したことのないはずの出来事が、まるで前にも経験したかのように感じる現象「デジャブ(既視感)」。

「あれ?どこかで?」「あ、前にも見たことがある」という不思議な感覚にとらわれた経験は多くに人にあるのではないでしょうか。

デジャブは一体なぜ起こるのか?

デジャブの原因と理由は?

どんな起源があり、身体的な影響はあるのか?

日常で感じることのある不思議な感覚・デジャブ(既視感)について解説していきます。

デジャブの原因と理由

デジャブは、20世紀の末頃より、心理学や脳神経学が発展していくと共に、研究の対象として注目されてきました。

20世紀末にはデジャブは、てんかん患者などにおける記憶異常の症状の1つという位置づけに置かれており、健常者においては、ある一定の肉体疲労や精神的ストレスによって、ごくまれに引き起こされる現象という見方が広まりました。

これらのデジャブの原因と理由については、様々な検証や仮説が立てられており、デジャブを定義する学者によれば「デジャブは、脳の誤作動である」として解説している文献もあります。

しかしながら、デジャブ・既視感という現象が、特定の条件をもって再現することが非常に困難であることから、実験による研究法が確立していないのが現状です。

デジャブが起こる原因と理由についても、40以上を超える様々な学説が飛び交っていることから、

2017年の現在では、「デジャブが起こる原因はこれだ」という確証的な説はありません。

デジャブの原因と理由、有力説1「人間の脳が起こす錯覚」

1つは、デジャブが起こる原因と理由のうち、有力な説の1つとして挙げられるのが、記憶における類似性認知メカニズムの働きである、という説です。

つまり、人間の脳が起こす錯覚という説です。

日々、膨大な情報を処理している人間の脳は、時として精密かつ複雑なコンピューターシステムのように例えられます。

人間の行動と記憶、認知を司り、種々の情報を一手に引き受ける人間の脳も、誤作動を起こしてしまうことがあり、

「短期記憶」のための神経と、「長期記憶」のための神経、それぞれが重なり合う部分で脳の誤作動が発生してしまい、デジャヴという「錯覚」を引き起こす、というものです。

つい最近、今まさに経験した「短期記憶」を、まるで長年、または、遠い昔に経験した「長期記憶」として処理してしまうことにより、

「あれ?これってどこかで見たぞ?」「前にもあったような?」という感覚を引き起こしているのです。

デジャブの原因と理由、有力説2「既に見た夢、予知夢である」

心理学の権威でもあるジークムント・フロイトは、1901年の著書「Psychopathologie de la vie quotidienne(日常生活の精神病理学)」のなかで、「デジャヴというのは既に見た夢なのだ」としています。

同著では、デジャブという現象を「以前に見た夢がよみがえったものであるが、無意識のうちに見た夢であるから、意識的に思い出すことができないものなのだ」としています。

「夢で見た記憶」という類似の説では、超能力研究の分野においても、デジャブを予知夢と関連づけて考察されています。

しかし、実際にはそうした夢すら見ていないのではないか?

別の内容である夢をデジャブとして誤認しているのではないか?といった批判や、

体験と同時に、「夢で見た」という記憶を作り上げているとすれば、その場合も「夢を見たと感じる」という批判などから、実証・検証される考察には至っていません。

デジャブの原因と理由、有力説3「左右の目が、物事を認識するスピードのわずかな差」

2つ目の説は、人間の両目による認識が原因である、という説です。

人間の両目による認識についての一般的な説の1つとして、片方の目は、もう片方よりも早いスピードで物事を捉え、記憶しているというものがあります。

こうした右と左の両目が映像を記憶するほんの少しの認識スピードの差によって、脳が「以前にも記憶したことのある情報(映像)だ」として作動してしまう、というものです。

しかし、「両目による認識のスピードの差だ」とするこの仮説では、デジャブで感じる感覚や現象を、「視覚」にのみ限定してしか説明することができません。

例えば、何かの音を聞いたりする聴覚、何かに触れて感じる触覚、味覚など、五感で感じるデジャヴ現象に関しての説明にはなりません。

また、両目による認知を行うことができない盲目の人においても、健常者と同様のデジャヴの体験をしているという報告があるそうです。

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