2017年6月13日

上野動物園パンダの赤ちゃんの経済効果は267億円?パンダ誕生に沸く東京・上野:海外の反応

6月12日正午前、東京・上野動物園のメスのパンダ「シンシン」が赤ちゃんを出産しました。

新たに生まれたパンダ赤ちゃんは1頭で、性別は今のところ不明。

シンシンの出産は2012年以来で、前回生まれたパンダ赤ちゃんは出産6日後に肺炎で死亡していることもあり、24時間体制での慎重な保護体制が敷かれているようです。

上野動物園でのパンダ赤ちゃん誕生はこれで5例目になり、注目を集めています。

今回は、上野動物園で生まれたパンダ赤ちゃんと、その経済効果について迫ります。

上野動物園「シンシン」が生んだパンダの赤ちゃん

上野動物園のパンダシンシン」は、2011年2月に、パートナーであるオスのパンダ「リーリー」と共に中国四川省から来日したパンダ

東京都が2010年2月の時点で「年間95万ドル(※2017年6月レートでおよそ1億円)」の契約でレンタルしたパンダで今年で11歳となります。

今年2017年の2月末ごろに、オスの「リーリー(11歳)」との交尾が確認され、5月16日前後には、主食となる竹の食事量が減っているといった妊娠の兆候が見られていました。

同5月19日ごろには、4箇所の乳頭の張りが確認されており、妊娠した場合に分泌される尿中のホルモン代謝物の値が上昇していることがわかりました。

上野動物園ではこれを受けて、25日から「妊娠の兆候が強まった」との理由でパンダの公開を中止していました。

日本経済新聞の取材によると、パンダの妊娠の場合、実際には妊娠をしていない状態でも、妊娠しているかのような特徴や反応を示すケースもあることから、東京都の担当者側では「実際に出産するまでは、妊娠していたかどうかは分からない」として慎重な状態チェックを進めていました。

上野動物園のパンダ「シンシン」と「リーリー」の間には、2012年にオスのパンダの赤ちゃんが誕生していましたが、出産から6日後に肺炎で死亡。

2013年にも妊娠の兆候が見られましたが、この時は実際には妊娠していないことがわかっており、今回の出産では、待望のパンダの赤ちゃん誕生となりました。

パンダの赤ちゃんの経済効果は267億円?

待ちに待たれたパンダの赤ちゃんですが、その経済効果はどれほどのものなのでしょうか?

関西大学の宮本勝浩名誉教授が試算を行ったところによると、「上野動物園でパンダの赤ちゃんが生まれたこと」に対する全体の経済効果267億4736万円と試算されています。

パンダの赤ちゃんが見たい!…「直接効果」による「147億円」

「シンシン」が新たなパンダの赤ちゃんを出産することによって、上野動物園を訪れる人々が増え、入園料、飲食費、土産物の購入といった「直接的な効果」が、東京都内のみで年間およそ147億円の効果となる見込みとされています。

周辺企業の売上増…「一時波及効果」による「75億円」

この「直接的な効果」に加えて、パンダの赤ちゃんを見る為に訪れた人々が、周辺地域での食事、グッズの購入などにお金を使うことから、その原材料となる物資を販売・製造している企業への売上げ増加なども見込まれており、こうした「一次的な波及効果」がさらに75億円となる試算を行っています。

収入が増えた関係者による消費増…「二次波及効果」による45億円

さらに、こうした初期の経済効果を背景として、上野動物園周辺企業などで働く従業員やアルバイトの収入が増えることで、増えた分の収入による消費が活性化し「二次的な波及効果」が発生。

この「二次波及効果」による影響が45億円見込みとされており、パンダの赤ちゃんが生まれたことによる全体の経済効果267億4736万円と試算されています。

NHKニュースの取材によると、この試算を行った関西大学の宮本名誉教授は「今も昔も、パンダの集客力というものは非常に大きく、日本中が沸き返り、大勢のパンダファンが上野動物園を訪れると見られます。小さなパンダの赤ちゃんが生み出す経済効果は素晴らしいと思う」と述べています。

上野動物園・パンダの赤ちゃんの動画


(映像引用・出典:Youtube 時事通信社公式チャンネルより – https://goo.gl/A5xPpG)

6月12日に公益財団法人東京都動物園協会が、各主要メディアに公開提供したパンダの赤ちゃん最新動画が上記のもの。

動画の中では、大きな身体の「シンシン」が、自分の体長の十分の一にも満たない小さな小さな赤ちゃんをくわえ、体勢を変えて抱き抱えるようにしている様子が記録されています。

動画右側の柵の外には、上野動物園の職員と見られる人影が待機しており、246億円の経済効果を持った文字通りの「ミリオンダラーベイビー」の誕生に、万全の保護態勢で望んでいることが伺えます。

6月13日8時現在で、パンダの赤ちゃんの性別は不明とされていますが、体重は150グラム前後とされており、今後の容態が気になるところです。

生後1週間の死亡リスク…赤ちゃんパンダを待ち受ける試練


(動画引用・出典:ナショナルジオグラフィックより – https://goo.gl/6wpwqy)

動画は、米国ワシントンD.C.のスミソニアン国立動物園にて、ジャイアントパンダの双子が誕生した際のもの。

米・ナショナルジオグラフィック誌の取材によると、パンダの赤ちゃんの死亡リスクは生後1週間前後が最も高いと言われています。

スミソニアン国立動物園のケースでは、動物園側は「生まれたばかりの赤ちゃんパンダはとても弱いため、最初の1週間が勝負です。リスクは高く、油断は禁物」と取材に答えており、24時間体勢の完全監視下での保護体制を敷いています。

パンダの育児…パンダの赤ちゃんの死亡リスク

同誌の取材記事のなかでは、一般的なパンダの体重は、生まれたばかりの状態でおよそ85~140グラムとされており、これは母親パンダの900分の1の数値。

有袋類を除いたすべての哺乳類のなかでも、新たに生まれる新生児の体が、母親の体と比べて特に小さいと言われています。

生後およそ2ヶ月間は目が見えず、自力で移動することも困難と言われており、野生動物には珍しく、母親の体温と母乳によって保護されなけば生きていけない動物でもあります。

1980年以降に、人間の保護下のもとパンダの繁殖が盛んに行われるようになってからは、パンダの行動や栄養に関する様々な知識が蓄積されており、中国の臥竜自然保護区でパンダの生息地回復と保全に取り組む非営利団体「パンダマウンテン」会長のマーク・ブロディ氏は「飼育下で生まれたパンダは、ほとんどが生存しています」と答えています。

しかしながら、米動物園のケースでも、こうした24時間体制の保護下にありながら起こってしまう、悲劇的なパンダの赤ちゃんの死亡ケースもあると言われています。

パンダの育児…双子が生まれた場合、1頭しか育てられない

野生のパンダが「双子」を出産した場合、体長が大きかったり、元気なほうの1頭を選んで子育てを行い、もう1頭を「育児放棄」してしまう習性があることをご存知でしょうか?

野生のパンダにとって、「双子」が生まれるということは、生物的に見た「スペア」でしかなく、お乳も1頭分の母乳しか出せないことから、パンダには「より強い個体を選んで子育てをする」といった習性があります。

双子のうちの1頭を「育児放棄」したパンダは、放棄したパンダを嫌うような行動に出ることもあり、生まれた2頭と一緒に過ごすと、育児の邪魔をする敵としてみなし、場合によっては殺してしまうことすらあるとも言われていることから、動物園など人間の保護下で「双子」が誕生した場合、「育児させる赤ちゃんパンダを、時間交代で交互に母親パンダに渡す」といった措置がとられます。

1頭を母親パンダに抱かせている間に、もう1頭を人工保育器に入れて、数時間ごとに交代させる・・・。

先の動画で紹介した米国・スミソニアン国立動物園のパンダ飼育チームは、「交代時間に赤ちゃんパンダを入れ替えても、母親パンダが興味を示さないこともある」とパンダの育児の難しさを語っています。

パンダの育児…大きな母親パンダに押し潰されてしまうことも

母親パンダの900分の1の体重で生まれる赤ちゃんパンダ。

死亡リスクが高いと言われる生後1週間から、視力を持ってある程度は自分で動きはじめる生後2ヶ月までの間には、体重90キロにもなる母親の下敷きとなって死亡してしまうケースも少なくありません。

2006年に中国で生まれたジャイアントパンダの赤ちゃんのケースでは、母親パンダの授乳中に、生まれたばかりの赤ちゃんパンダが圧迫されたことにより死亡したという事故が発生しています。

ナショナルジオグラフィック誌が取材しているスミソニアン国立動物園のケースでは、上野動物園と同じく、24時間体制での監視を行い、母親がうっかりわが子を傷つけないよう目を光らせていたと報じられています。

同ケースでは、飼育施設内に高感度の録音マイクを設置して、不審な音が無いか、突発的な変化が無いかを監視。動物園の獣医も、赤ちゃんパンダが充分な母乳を飲んでいるか、栄養が不足していないか、しっかりと排泄が行われているか、といった細心の注意を払って、授乳期間・生後9ヶ月までを迎えるとされています。

267億円のミリオンダラーベイビーの育児は万全?

今回の上野動物園側が、パンダの赤ちゃん保護のためにどこまでの設備を用意しているかは不明ですが、各メディアに提供された最新映像からは、暗所でも撮影可能な監視カメラに、音声も確認でき、すぐそばに複数の職員らしき人物が見てとれることから、同園で起きた前回2012年の死亡ケースの教訓を活かした「万全の体制」が敷かれていることが伺えます。

Twitterの反応

海外の反応

6packter「パンダの赤ちゃんが泣いてるよ」

nac369「前にパンダを見るためにウエノへ行ったよ。」

san7iago17「(パンダの交尾について)ドギースタイルじゃなくって、パンダスタイルだね」

Lucas Rackley「なんで日本人は彼らの敵国を象徴するような動物を欲しがるんだ?」

Ya_Boi_Jibanyan XX「メスのパンダはなんだか笑っているように見えるね」

Lightening Akn「ハハ、まじカワイイ!ウケる!」

Quinito Aguilar「エサが足りないのかな・・・まじかわいい。」

Lin5899da「かわいすぎる!パンダ大好き!ドイツからこんにちは!」

vvraay iiv「かわいい~うちにも1頭欲しい!」

Masih Aquila「僕はこの怪獣たちのことを愛してるよ。」

(引用・出典:Youtubeコメント欄より翻訳 – https://www.youtube.com/)

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