2017年3月6日

北朝鮮はなぜいまミサイルを発射したのか?日本への影響は?安倍首相「新たな脅威となった」:海外の反応

2017年3月6日 月曜日、北朝鮮弾道ミサイル4発を発射、日本海近海に落下したことが確認されました。

なぜ、今このタイミングでのミサイル発射なのか?

今回発射されたミサイルの種類から、日本への影響、そして、なぜ今ミサイルを発射したのか?というポイントを読み解いていきます。

なぜ?北朝鮮が今、ミサイルを発射する理由

後継者問題をめぐる映画のような暗殺劇に、国際社会から注目の的となっていた北朝鮮

なぜ、今このタイミングでのミサイル発射に踏み切ったのでしょうか?

そこには、2月15日に発生した金正男氏の暗殺事件から国際社会の目をそらし、事態の打開を図ることや、それに続く米韓合同訓練に対する挑発日本政府に対するけん制の意図があったのではないかと言われています。

金正男氏 暗殺事件の打開策?

金正男氏の殺害事件においては、国際社会からの疑惑の目、友好国であったマレーシア政府からの断交、金正男氏の後ろ盾であった中国政府から非難など、単なる北朝鮮1国の「お家騒動」に収まりきらない展開を見せていました。

金正男氏暗殺後に逮捕された犯行グループの男性は、「マレーシア当局の動向を探るために意図的に逮捕されたのではないか?」という見方もあり、現在の北朝鮮は、金正男氏を保護していた中国、友好国であったはずのマレーシア、米韓合同訓練を予定している韓国、そして、米軍が駐留している日本と、四面楚歌の状態にあります。

もともと外交的に国際社会のなかで孤立し、「瀬戸際外交」を続けていた北朝鮮でしたが、今回の金正男氏暗殺によって、その強行的な粛清統治と非人道的な「暗殺」という衝撃的なニュースが、周辺国のみならず国際社会全体からの批判的な見方に火をつける結果となっています。

友好国であったはずのマレーシア当局は、自国領内における暗殺事件に対して金正男氏の遺体引渡しを拒否。

金正男氏を保護していた中国政府は、今回の暗殺劇によってその面子を潰されたかたちになり、北朝鮮に対する石炭など一部の経済制裁を開始。

朴槿恵(パク・クネ)大統領による政治汚染に揺れていた韓国も、米軍との合同訓練を予定。

また、北朝鮮国内においても、儒教社会でのタブー「兄殺し」の汚名が国際社会の非難により白日のものとなったことで、国内のクーデター因子の反感や、一族の神格化による政治基盤の安定化に不安要素が生じるのではないか?という見方も囁かれています。

まさに「張子のトラ」が「針のムシロ」にならんばかりの泥試合。

現在の状況を打開する方法の1つとして、これまでには実施されていなかった4発同時発射によるミサイル発射を敢行した、との見方が強まっています。

2017年中の北朝鮮の動向と、国際社会の動き

北朝鮮に対する2017年3月までの政治動向
1月 20日 日米韓合同のミサイル探知・追跡訓練開始(1月22日まで)
27日 38ノース「北朝鮮が寧辺で核兵器の原料抽出再開の可能性」と発表
29日 トランプ大統領、黄教安大統領代行と電話し「引き続き核の傘を提供」と約束
31日 マティス国防長官、韓民求国防長官と電話し「終末高高度防衛ミサイル」の配備を確認
2月 2日 マティス国防長官が韓国訪問、「北朝鮮の核の脅威が最優先課題」と表明。
10日 ワシントンで日米首脳会談
13日 北朝鮮が弾道弾「北極星2号」を発射。
13日 安倍首相「断じて容認せず」。トランプ大統領は「100%日本と共にある」
13日 国連安保理、北朝鮮非難の共同声明
13日 金正男氏、クアラルンプールの空港で暗殺
17日 日米韓外相、北朝鮮の弾道ミサイルに関し「最も強い表現で非難」との共同声明
18日 中国、北朝鮮産石炭の年内の輸入を中断と発表
23日 トランプ大統領、核戦力増強を表明。金正恩委員長との対話は「遅すぎるかもしれない」
24日 38ノース、「北朝鮮・豊渓里で核実験に向けた小規模な動きがある」
27日 日米韓の6カ国協議代表、金正男暗殺事件を協議
27日 楊潔篪・国務委員が訪米しトランプ大統領と会談
3月 1日 黄教安大統領代行、三一節記念式典で「北朝鮮の核・ミサイルへの対処で日本と協力強化」
1日 米韓両軍、定例の合同軍事演習を開始(4月下旬まで)
1日 マクスター安全保障補佐官と金寛鎮国家安保室長、電話会談「終末高高度防衛ミサイル」の配備を再確認
1日 マティス、韓民求の米韓両国防長官、電話で会談し「終末高高度防衛ミサイル」配備を再確認
3日 労働新聞「北極星2型だけでなくさらに新型の戦略兵器が青空に勢いよく飛ぶだろう」
3日 中国、政治協商会議を開幕(13日まで)
4日 日経、「習近平主席、4月にも訪米しトランプ大統領と会談」と報道
5日 中国、全国人民代表大会を開幕(13日まで)
6日 北朝鮮、弾道弾を4発試射。うち3発は日本のEEZ内に落下
17日 ティラーソン国務長官、訪日して北朝鮮問題を緊急協議。その後に中韓を訪問

(資料引用・出典:日経ビジネス オンライン記事より – https://goo.gl/zuDcdf)

2017年中の北朝鮮に対する国際社会の動向をまとめた表からは、アメリカを中心として、中国、韓国、日本と連携した「対北朝鮮ミサイルへの防衛構想」により、「終末高高度防衛ミサイル」と呼ばれる対弾道ミサイル用の防衛兵器「THAAD」が各国に配備されている様子が読み取れます。

2月15日に発生した金正男氏の暗殺事件以後は、中国による石炭の輸出停止といった経済制裁から始まり、アメリカ国防長官と各国政府によって、北朝鮮のミサイル発射に対する警戒が強まっています。

一見すると「なぜ、このタイミングでミサイル発射なのか?」と疑問に思える今回のニュースですが、日米韓の6カ国による金正男暗殺事件の協議が行われるなど、国際社会における事件への非難・・・今回の北朝鮮による弾道ミサイル発射は、周辺各国の対北朝鮮姿勢が強まっていく一連の流れの中で敢行された北朝鮮の「軍事的なけん制」であることがわかります。

2017年3月6日に同時発射されたミサイル

これまで初めてとなる”同時発射”が行われたミサイルは、北朝鮮北部の東倉里から発射されたと見られており、計4発の弾道ミサイルのうち3発が、日本海・秋田県沖の排他的経済水域(EEZ)に落下しています。

ミサイルの飛行距離はおよそ1000キロメートル、最大速度は約260キロまでに達したことがこれまでの報道で明らかとなっています。

北朝鮮を中心とした射程1000キロ圏内には、日本の国土の一部、関西~中国地方までが納まり、北朝鮮が保有する弾道ミサイルの中では、テポドン・ノドンと比較すると射程範囲に差がある、比較的に射程の短い部類のミサイル。

秋田県沖の「排他的経済水域」に落下している点から、日本に対して北朝鮮問題に対する動きをけん制する意図を垣間見ることができます。

日本への影響 – 安倍首相「北朝鮮が新たな脅威となった。」

安部首相の取材コメントより

「安全保障上の挑発行為だ。安保理決議に明確に違反するもので、断じて容認できない」

「しっかり情報収集し分析する。北朝鮮に厳しく抗議した。北朝鮮が新たな脅威となったことを明確に示すものだ」

「北朝鮮はこれまで新型ミサイル発射を示唆していた。重大な関心を持ち、情報収集・分析に当たっている」

(引用・出典:時事ドットコム 3月6日付記事より – https://goo.gl/jV0Ecb)

3月6日のミサイル発射にあたって行われた緊急会見のなかで、安部首相は上記のように述べており、今回のミサイル発射に対する断固たる抗議の姿勢を示しています。

岸田文雄外相においては、米国のティラーソン国務長官をはじめ、韓国の尹炳世外相と、相次いで電話会談を行っており、今後の北朝鮮による挑発行動に自制を求めていくこと、安保理決議の順守を強く求めていくことについてを確認したと報じられています。

アメリカ合衆国・トランプ新政権においては、北朝鮮の核武装阻止に向けて、実力行使も辞さない、との構えを見せています。

2017年3月までに、新たに「世界の警察」を牛耳ることとなった「狂犬(マッド・ドッグ)」マティス国防長官をはじめ、ティラーソン国務長官なども中国・韓国・日本との対北朝鮮ラインの強化を進めるために東奔西走しており、「暗殺事件を契機として、イラク・シリア侵攻のような北朝鮮現政権の打倒と間接支配を目論んでいるのではないか?」という声も囁かれています。

トランプ新大統領の公約と、当選の背景として、イラク・シリアにおいて米軍が失敗したような「戦争経済」による外交を排除する、というポイントがあるため、こうした北朝鮮現政権の打倒と間接支配に踏み切るかどうかは不明瞭ですが、対北朝鮮問題に対してトランプ新大統領が意外にも関心を寄せていることは、これまでのアメリカ政府高官の動きからも読み取ることができます。

金正男氏の衝撃的な暗殺劇からはじまった今回のミサイル発射ですが、アメリカ、日本、韓国、中国、マレーシア、そして北朝鮮を巻き込んで、今後どのような展開を見せていくのでしょうか?

Twitterの反応

海外の反応

ckj1103「オーノーゥ!日本がピョンヤンに対して怒ってる!まるで災難にあったボーイのようだよ。」

slimatche「空からのサイン~♪ 星のひかり~♪ 楽園からの核の雨が降る~♪ 」

Anmol Solapur「これは戦争行為だ。北朝鮮をチンパン・ジョン・ウンから開放するときが来た。」

efgtest「事前に言及されてただろこれ、何が問題なの?」

Tommy King「私たちは彼に警告した!トランプがどうするか見てみようじゃないか」

Omar B「トランプは今アーノルドシュワルツネッガーについてツイートするのに大忙しだよ。誰か彼のTVチャンネルをこのニュースに変えてあげて。」

Conor McGregor’s Pool Noodle「トランプは北朝鮮にミサイルを打つな!と言っておいたのに!・・・あぁそっか・・・。」

johnny granillo「よろしい!ならば戦争だ!」

David Sheeley「さあ戦争になるぞ!なんて大きな商談だろうか!」

TeleTube「危険なビジネスになるね。すべては中国がやるべきだよ。」

(引用・出典:Youtubeコメント欄より翻訳 – https://www.youtube.com/)

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