2017年8月17日

映画デッドプール2撮影中の事故で公開日延期か?女性スタントにライアン・レイノルズが追悼文

現地時間8月14日、アメリカン・コミックでコアな人気を誇るキャラクターを映画化した「デッドプール2」の撮影中、女性スタントが死亡するという事故が発生してしまいました。

最近では、俳優であるトム・クルーズも「ミッション:インポッシブル」の現場でスタント中にケガをしてしまうなど、映画撮影中の事故が目立つハリウッド。

今回の「デッドプール2」では、女性スタントパーソンの死亡事故という悲劇によって、映画の撮影続行や公開予定の延期も危ぶまれており、動向が注目されています。

デッドプール」「デッドプール2」の製作発起人でもある映画俳優のライアン・レイノルズが公開した追悼文、映画公開予定の延期について、注目のアメコミ映画の進退を探ります。

「デッドプール2」撮影中の事故

撮影場所となっていたアメリカ・バンクーバーの地元ニュース番組「Global News」によると、「デッドプール2」の撮影からスタントパーソンとして参加していたジョイ・SJ・ハリスさんが、現地時間14日の早朝に、バイクで市街地のビル群を走り抜けるシーンが撮影されていたそうです。

4回にも渡る入念な練習では、問題なく調整が完了していたとされているシーン。

5回目の練習中に悲劇は起こりました。

5回目のスタント中に、バイクのコントロールを失ったジョイ・SJ・ハリスさんは、そのままビルの全面ガラスに激突。

該当のシーンにおいては、ジェイさんがスタントを演じるキャラクター「ドミノ」がヘルメットをかぶらずに走行する設定であったことから、ジェイさんもヘルメットなしでバイクを運転していました。

8月15日付掲載・女性自身の取材によると、目撃者の証言から、バイクは減速することなく、時速60キロほどの速度でビル一階の全面ガラスに突っ込んだことがわかっています。

事故現場にブレーキをかけた跡はなく、目撃者は「制御を失っているように見えた。明かに想定外の事態だった」と語っています。

女性スタント、ジョイ・SJ・ハリスさんが死亡

デッドプール2」の撮影からスタントパーソンとして参加していたジェイ・SJ・ハリスさんは、今回の撮影が初のスタント挑戦となるプロのロードレーサー。

ハリウッド関連のニュースを扱う米メディア「Deadline」によると、アフリカ系アメリカ人女性として初のプロロードレーサーとなった人物でもあります。

映画「デッドプール2」におけるジョイ・SJ・ハリスさんの役どころ

本作において、彼女が担当していたのはザジ・ビーツが扮するミュータント「ドミノ」役のバイクスタントで、目撃者への取材では、「ハリスさんがスタント中にバイクのコントロールを失い、バンクーバー市内のオフィスビルの窓ガラスに衝突した」と語られています。

「コーナーに差し掛かり減速すべきときに、加速していたように見えた」という証言もあり、事故原因の調査が進められています。

入念なリハーサルにも関わらず起きた悲劇

同誌の取材のなかで、「先週末に丸2日かけてリハーサルを行い、当日も撮影前に5回以上練習をしていた。」とスタジオの製作関係者が語っています。

撮影クルーの一人は「スケジュールが詰まっていて、みんなが疲れていた。」と証言し、その撮影スケジュールは、週末の休みもなく、16時間労働の日が続いていたとされていますが、しかしながら、その一方で「バンクーバーでの1日の撮影は12~13時間であり、15時間を超える日は約3週間前に2回しかなかった」と、こうした「撮影スケジュールによる過労」を否定するコメントも発表されており、悲劇の事故に至る要因はこれからの調査によって明らかになっていく段階であることがわかります。

関係者から発表される深い悲しみと追悼文

これまでに、自身でも数多くのハリウッド大作でスタントを務めてきた監督のデヴィッド・リーチ、映画「デッドプール」シリーズの映画化発起人となった主演のライアン・レイノルズ、そして配給会社となる米20世紀フォックスは、ハリスさんの死を悼むコメントを発表。

特に、「あのデッドプールを映画化する」という念願に向けて、東奔西走の発起人となったライアン・レイノルズは、「今日、僕たちは『デッドプール』の撮影中にクルーの1人を失いました。胸が張り裂けそうです。ショックだし、打ちのめされています…。しかし、彼女の家族や愛する人の悲しみや痛みには到底及びません。僕の心は彼らとともにあります。彼女がこの世界で関わったひとりひとりと一緒に」と深い悲しみと追悼の意を表明しています。

北アメリカでは先月、大人気ドラマ「ウォーキング・デッド」のスタントパーソンを勤めていたジョン・バーネッカーさんが、地上およそ7メートルのバルコニーからの転落シーンで事故に遭うという出来事があったばかり。

現在、バンクーバー警察は事故原因を究明中で、米俳優組合も独自に調査を行うとされています。

ライアン・レイノルズによる追悼文

「Today, we tragically lost a member of our crew while filming Deadpool.」

「We’re heartbroken, shocked and devastated… but recognize nothing can come close to the grief and inexplicable pain her family and loved ones must feel in this momen.」

「My heart pours out to them — along with each and every person she touched in this world.」

「今日、僕たちは『デッドプール』の撮影中にクルーの1人を失いました。」

「胸が張り裂けそうです。ショックだし、打ちのめされています…。しかし、彼女の家族や愛する人の悲しみや痛みには到底及びません。」

「僕の心は彼らとともにあります。彼女がこの世界で関わったひとりひとりと一緒に」。

(引用・出典:ライアン・レイノルズ Twitter公式アカウントコメントから翻訳)

「デッドプール」のストーリーとあらすじ

ニューヨークでトラブルシューターをしながら日銭を稼ぎ生活しているウェイド・ウィルソンは、高級娼婦のヴァネッサ(英語版)と出会い交際し始める。

愛し合い結婚の約束をしたウェイドだったが、突然意識を失い病院に運ばれた結果末期がんと診断される。

ウェイドは酒場に来たリクルーターの男の誘いに乗り、がんの治療と引き換えに極秘の人体実験の被験者となることを決める。

ウェイドは施設で細胞を変異させる薬品を投与され、変異を誘発する為に拷問を受ける。

ついにウェイドの細胞は変異し、不死身の肉体を手に入れるが、引き換えに全身が爛れた醜い姿に変異した。

意図的に火事を起こして施設から脱出したウェイドだったが、ヴァネッサが醜い自分の姿を受け入れるとは思わず、再会を避けて盲目の老婆の家に居候して賞金稼ぎのスーパーヒーローとなる。

同じくミュータント・パワーをもった超人スーパーヒーローの集団「Xメン」のメンバーらを巻き込んで、自身を醜い姿に変えた男を探し出そうとするが…。

皮肉にも、主人公は「不死身のヒーロー」だった。

マーヴェル・コミックスが出版するアメリカン・コミックのなかで「異色のヒーロー」とされている「デッドプール」。

その通り名である「デッドプール(死のるつぼ)」が示す通り、「どんな攻撃を受けても死ねないこと」が彼のスーパーヒーローとしての特性でした。

また、原作コミックおよび映画版でも、彼は、自分自身をコミックのキャラクターと自覚しており、「第4の壁」を超えて読者や作家に語りかけたり、とんでもないメタ発言を起こしたりするのが特徴とされています。

皮肉なことに「不死身のヒーロー」で「メタな視点」を持った「デッドプール」の映画撮影中に起きてしまった、悲劇的な事故。

撮影中のスタントパーソンは、エキサイティングなスタントシーンを演じるプロフェッショナルであるものの、デッドプールと同様の「不死身の存在」ではありません。

登場キャラクターのシニカルな態度と痛烈な軽口が大人気となっている「デッドプール」も、今回の死亡事故を受けて、厳粛な対応をとっています。

「デッドプール2」公開予定と延期の可能性

タイトル デッドプール2
公開予定 2018年6月1日(全米公開)
主演 ライアン・レイノルズ
モリーナ・バッカリン
ブリアンナ・ヒルデブランド
ジョシュ・ブローリン
ザジ・ビーツ

※今回の事故で他界したジョイ・SJ・ハリスさんがスタントを勤めるのは、ザジ・ビーツ演じるミュータント「ドミノ」役のバイクスタント。

既に第2作目の監督の後任問題や、音楽を手がけていたジャンキーXLのプロジェクト離脱など、キャスティングの問題によって、撮影延期公開延期を経ている「デッドプール2」。

2017年8月15日時点では、今回の悲劇を受けて、米国での公開予定に遅れが生じるかどうかは語られておらず、今後の動向が注目されるところ。

悲劇的な事故により、奇しくも映画初出演作が遺作となってしまったプロレーサーのジョイ・SJ・ハリスさん。

エキサイティングな名作の撮影の中で起きてしまった悲劇への悲しさと、彼女の冥福を祈ると共に、何らかの形で、彼女の魂が報われるようなかたちが望まれるばかりです。

Twitterの反応

海外の反応

Brad Greyeyes「最悪の事故だ。もうこんな悲劇を耳にしたくない。」

Jeronimo Balcarcel「彼女に神の祝福がありますように。」

Sterling Rutledge「とても悲しい事故だよ。」

Matthew_ Skywalker101「FOXは、彼らのしょうもない映画のために人を殺した。」

Ewan Callister「ハリウッドとテレビはスタントパーソンを殺すことを止めるべきだ。」

Katalabix「悲しい。スタントビジネスはとても危険な職業だ。」

Ethan Hunt「これは、通常の場合、そしていつだって、悲しい事故なんだよ。」

Keith Anderson「彼女の家族と、キャストへの祈りを捧ぐ。」

(引用・出典:Youtubeコメント欄より翻訳 – https://www.youtube.com/)

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