2017年9月18日

豊橋総合動植物公園ゾウのマーラ死去…リハビリを経て力尽きた子ゾウが残したもの

愛知県豊橋市大岩町にある「豊橋総合動植物公園」のメスのアジアゾウマーラ」。

前月13日に急死したゾウのマーラに、9月17日、豊橋市の市民ら400人あまりが参列しての「お別れ会」が開催されました。

両前脚の骨折によって寝たきりの状態となり、長いリハビリテーションから闘病生活を過ごしていた豊橋総合動植物公園ゾウマーラ

5歳と11カ月という、アジアゾウとしては非常に短い一生を終えて、豊橋総合動植物公園のアイドルとしての経歴や、リハビリでの闘病など、マーラとの別れに悲しみの声が挙がっています。

豊橋総合動植物公園のゾウのマーラ死去

「アジアゾウの「マーラ」が本日、午前10時58分、5歳11ケ月という短い生涯を閉じました。」

「解剖の結果、死因は腸ねん転と推定されます。腸ねん転は草食獣の死因としてごく一般的なもので、発症後、全身の状態が急激に悪化するといわれています。」

「8月13日(日)、午前10時から、通常どおり、プールでのリハビリを行っていましたが、10時50分ごろ、居眠りをするように動かなくなり、やがて静かにゆっくりと横になって、水に浮かび上がりました。」

「獣医師、飼育員が耳を引っ張ったり、体を叩いたりして、必死に刺激を与えましたが、残念ながら、呼吸が止まり、10時58分死亡を確認しました。」

「マーラは、ここ数日、下痢があったものの、食欲は旺盛で、日々のリハビリについても、順調にこなしており、今回の突然の別れに、職員の誰もが信じられない思いです。」

「マーラは2011年9月17日 「ダーナ」と「アーシャー」の子供として生を受けました、残念ながら「アーシャー」の育児放棄により、人工保育となりました。」

「そして、2013年1月末、運動不足等により、骨折が判明し、以後、寝たきりの状態が続いておりました。昨年、タイの獣医の先生から、横臥状態による内臓の圧迫から限界が近いともいわれてはおりましたが、本園としては最後まで立ち上がることをあきらめないで、職員一丸となってリハビリに取り組んでおりました。 」

「職員と遊ぶのが大好きだった「マーラ」、大好きな職員たちに看取られて、眠るように「マーラ」はその生涯を閉じました。」

「これまでマーラを応援してくださった皆様方には心より感謝申し上げます。」

(引用・出典:豊橋総合動植物公園 公式サイトより -https://www.nonhoi.jp/ )

2011年の9月17日に、東京・上野動物園からやってきた母親ゾウ・アーシャーと、ダーナとの間に誕生したマーラ

生後しばらくして両前脚に骨折のあとが見つかっており、以来、寝たきりの状態でリハビリテーション生活を送っていました。

自力で立つことを目指して、プールでの歩行リハビリなどに取り組んでいましたが、先月8月13日に腸ねん転により死去。


豊橋総合動植物公園
では、新たに生まれた園のアイドルの、5歳11ヶ月という早すぎる死去に悲しみが拡がっています。

両足骨折によるリハビリテーション生活

生後しばらくして間もない頃に前脚の骨折が見つかったゾウのマーラ。

野生動物として考えると、「足を骨折して、立つこと、歩くことが出来ない。」という状態は、すなわち捕食者から逃げることもできず、自信で食料を得ることもできない、といった「死」を意味するほどの重篤な状態

群れによる仲間意識が強く、時には捕食者に襲われる子ゾウを身を挺してかばったり、プールに溺れる人間の男性を助けようとすることもあるアジアゾウ。

両前脚を骨折して、寝たきりの状態となっていたゾウのマーラも、豊橋総合動植物公園の職員らによる懸命なリハビリテーションの元、またいつか自由に歩ける日を目指して闘病生活を続けていました。

17日から行われている「ゾウのマーラお別れ会」では、マーラの骨折後、24時間体制でそのリハビリ生活を見守り続けていた飼育員らを代表して、マーラの半生におよぶ5年もの月日を共に過ごした担当・間渕しのぶさん(29)が言葉を詰まらせながら別れの言葉を述べています。

豊橋総合動植物公園では、マーラの生前、ゾウの獣舎前にマーラがお休み中であることを示す看板やメッセージなどが掲げられていました。

その半生に及ぶ長い期間をリハビリテーション生活で過ごしたゾウマーラ

17日から行われている「お別れ会」は、突然の別れに悲しむ参列者で溢れかえりました。

豊橋市民ら400人が参列する「お別れ会」

豊橋総合動植物公園をにぎわせたゾウのマーラとの「お別れ会」として、豊橋総合動植物公園では17日から「ゾウのマーラお別れ会」を催しています。

17日に行われた式では、マーラの母親であるアーシャーが生まれ育った東京・上野動物園の園長が別れの言葉を述べるほかに、地元・豊橋市にある二川東保育園、二川幼稚園の園児ら、私立桜丘高校の3年生・桝井美琴さんをはじめ、参列者400人あまりが天国のマーラへと別れの歌を届けたています。

会場では、生後間もない頃の赤ちゃんゾウの姿や、両足骨折以前に元気に獣舎を歩き回る姿、骨折後、懸命にリハビリテーションに臨む様子などをパネルで展示。

400人の参列者は、生前のマーラに思いを馳せながら献花をしていき、マーラの祭壇は花で包まれました。

17日中には、マーラが生前過ごしていた獣舎を公開しており、マーラお気に入りのハーモニカやタンバリンをはじめ、リハビリテーション用のプールなども展示。

懸命なリハビリで、また歩き回ることを目指すマーラの生前の姿を動画で上映しています。

この「お別れ会」の展示は18日中にも開催されており、豊橋総合動植物公園のアイドル・ゾウマーラとの別れを惜しむファンが来場できるようになっています。

ゾウのマーラお別れ会展示は18日にも開催

「本日、マーラとのお別れ会を執り行いました。」

「お足元が悪いなか、ご出席いただいた皆様、お花をお送りいただいた皆様、本当にありがとうございました。」

「なお、明日、9月18日の午前9時30分から午後4時まで、ゾウ舎にて写真、ビデオ、マーラの寝室等の展示を行っております。」

(引用・出典:豊橋総合動植物公園 公式サイトより -https://www.nonhoi.jp/ )

ゾウのマーラが残したもの

「一つの命を慈しみ育てた5年11カ月だった。時々、マーラを思い出してあげてください。」

「マーラは、6年前の9月17日に、ここで生まれて、豊橋総合動植物公園で一番の人気者になりました。」

「(最期は)リハビリに取り組んできたプールで飼育員に見守られながら安らかに旅立ちました。」

「マーラは生きる意味、希望と命の大切さを教えてくれました。」

(引用・出典:朝日新聞 Web版記事より – https://goo.gl/NyCehz)

17日に行われている告別式では、豊橋市長・佐原光一氏が、マーラとの別れに追悼のコメントを表し、豊橋総合動植物公園の瀧川直史園長は「時々、マーラを思い出してあげてください。」とあいさつしています。

生まれてまもなく、両足骨折という大型動物には致命的な重症を負ってしまったアジアゾウのマーラ。

5年11ヶ月というその半生のほとんどを寝たきりのリハビリテーション生活に過ごし、眠るようにして現世を去っていった子ゾウ・マーラとの「お別れ会」は、本日18日も開催予定。

iDEA!編集部では、長いリハビリ生活を戦い抜いた子ゾウ・マーラに、追悼を捧げます。

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