2017年2月17日

金正男殺害後の家族の行方は?金一族の家族構成と息子の安否:海外の反応

2017年2月13日、マレーシア・クアラルンプール空港において殺害された金正男(キム・ジョンナム)氏

金正男氏の殺害後、行方がわからなかった長男キム・ハンソル君(22)が、中国当局の身辺保護を受けていると、韓国・国家情報院が発表しました。

金正恩による暗殺が強く疑われる今回の金正男氏の殺害事件。

金正男氏殺害後の家族の行方、金一族の家族構成金正男の家族の実像、気にポイントを読み解いていきます。

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金正男殺害後に行方がわからなかった家族が保護される

韓国の李炳浩(イ・ビョンホ)国会情報委員会院長が、15日の懇談会のなかで「金正男氏の息子であるキム・ハンソル氏を含み、金正男氏の家族は全て中国当局の保護を受けている」と発言したと、韓国・国民の党院内代表の朱昇鎔(チュ・スンヨン)が発表しています。

金正男氏の長男であるキム・ハンソル氏は、マカオ、フランス、そして事件の現場となったマレーシアなど、長らく北朝鮮国外を転々としていたことで在住地の情報が錯綜していたことなどから、事件後の安否や所在などが明らかになっておらず、「金正男の家族そのものが消されたのではないか?」という憶測が飛び交っていました。

しかし、15日時点の韓国国会情報委員会において「金正男氏の家族中国当局の保護下にある」という情報が公開されたことで、今回の暗殺劇によって家族全てが北朝鮮の歴史の闇に葬られるという悲劇は免れたようです。

過去に金正日じきじきに「暗殺阻止」と「保護」の要請を受けていた中国当局

金正日が存命時の2009年ごろ、北朝鮮国内で後継者問題が持ち上がっていた時期には、金正恩の指令により暗殺の危機に追い込まれた金正男氏。

慌てた金正日が中国当局に金正男氏の保護と暗殺の阻止を依頼していたというエピソードがあります。

金正男氏は家族思いのパパだった?

2001年5月1日に、ドミニカ共和国の偽造パスポートによって日本へ密入国しようとしたことが発覚した際には、家族連れで「東京ディズニーランドに行きたかった」と語っており、家族思いのパパという側面を持っていたことが伺えます。

また、自身の暗殺指令の撤回を求める手紙のなかでは、「家族を助けてほしい、これ以上、逃げる方法はもう自殺するしかない」と語ったといわれる金正男氏。

自身の暗殺の危機において、その家族のその後と安否を気遣う様子が見て取れます。

金正男の家族構成は?

  • 父:金正男(キム・ジョンナム)
  • 長男:金漢率(キム・ハンソル)
  • 次男:Kim Jimmy(キム・ジミー)
  • 長女:Kim Sol Hui(キム・ソル・フイ)

金正男氏の家族として、長男の金漢率(キム・ハンソル)君のほか、次男キム・ジミー、長女キム・ソル・フイという2人の弟と妹がいます。

金正男の息子、キム・ハルソン君

「北朝鮮の福祉の向上に寄与したいという思いと、人権改善のために努力し、世界の平和を構築したい」

(引用・出典:フィンランド国営放送インタビュー 動画内より – https://www.youtube.com/watch?v=T_uSuCkKa3k&feature=youtu.be)

韓国メディアが報じるところによると、金正恩 朝鮮労働党委員長のもう一人の実兄である金正哲(キム・ジョンチョル)氏についても、すでに北朝鮮国内において「幽閉」されている、との情報が報じられています。

事件直後はマカオに滞在していたと報道されていた金正男氏の息子、若干22歳のキム・ハンソル君は、後継者問題に終止符を打つための暗殺計画において、次のターゲットになるのではないかという見方がありました。

2012年10月16日にフィンランド国営放送によるインタビューに応じた際には、国連事務次長やボスニア・ヘルツェゴビナの人権特別特使として活動していたフィンランド出身の政治家エリザベス・レーンによる朝鮮統一問題について、北朝鮮の福祉向上への寄与と、人権改善に対する自身の意見を述べており、海外では賛否両論の意見が飛び交いましたが、その聡明さが伺える姿を見せています。

金正日、金正恩、金正男・・・北朝鮮のロイヤルファミリー金一族の家族構成

金正男氏は、1971年5月10日生まれ。

当時、すでに北朝鮮の最高権力者であった父・金正日(キム・ジョンイル)と、韓国からやってきたスターである成恵琳(リン・ヘリム)の子として北朝鮮の平壌で生まれました。

金一族の家族構成

  • 祖父:金日正(キム・イルソン) ・・・ 北朝鮮を建国。初代 最高指導者
  • 父:金正日(キム・ジョンイル) ・・・ 独裁国家の基盤を築く。第2代 最高指導者
  • 長男:金正男(キム・ジョンナム) ・・・ 内縁の子に近い存在。2017年2月に暗殺される
  • 次男:金正哲(キム・ジョンチョル) ・・・ 北朝鮮での役職は無く、政治に無関心だが、金正男暗殺後に幽閉
  • 三男:金正恩(キム・ジョンウン) ・・・ 第3代 北朝鮮最高指導者。 軍閥でのエリートコースを歩む

金正男氏の母親は韓国人であり、自国の憲法のなかで「韓国を含む朝鮮半島全体が北朝鮮の領土である」としていた北朝鮮にとって、最高指導者である金日正(キム・イルソン)が、韓国人の妻を持つ、ということは公式にはばかられる事実でした。

そのため、金正男氏の存在はもちろん、両親の関係も正式な結婚ではなく、その幼少期を、存在が決して外部に情報が漏れないように秘匿されて過ごしたと言われています。

金正男氏の祖父にあたる金日正(キム・イルソン)は、北朝鮮を建国した初代最高指導者。

息子であり、後継者でもある金正日(キム・ジョンイル)の非公式とされていた長男・金正男氏を、初孫として非常に可愛がった、というエピソードが伝わっています。

金一族は北朝鮮のロイヤルファミリーとして、幼少期より海外留学、語学などの英才教育を受けているのですが、金正男氏もその例に漏れず、12歳から14歳までをソビエト連邦・モスクワで暮らしたとインタビューの中で明かしています。

1995年からは中華人民共和国の北京での暮らしを始めており、「当時の上海における経済発展を目の当たりにして、北朝鮮の改革と開放を志した」と、2012年1月の文藝春秋のインタビューのなかで語っています。

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