2017年3月14日

おおかみこどもの雨と雪 ストーリーとあらすじ!見どころのおさらい!金曜ロードSHOWにて3月24日テレビ地上波放送

狼男と結ばれた女性がシングルマザーとなった後の奮闘を描いたアニメーション映画・おおかみこどもの雨と雪金曜ロードSHOWにて、3月24日にテレビ地上波放送されることが決定しました。

2006年の「時をかける少女」をはじめ、「サマーウォーズ」「バケモノの子」と成功を収めたことで、あのスタジオジブリ・宮崎駿監督に続く「ポストジブリ」として国内外で高い評価を得ている細田守監督が手がける「おおかみこどもの雨と雪」。

細田守監督作品に共通するように、おおかみこどもという「ファンタジー」と、2児のシングルマザーという「現実」を描いた今作は、公開当初より賛否両論の声が挙がった話題作。

一見すると、陽射しと草原に立つ明るく強い印象のポスターからは想像されない重いテーマを描いた作品です。

おおかみこどもの雨と雪テレビ地上波放送予定ストーリーとあらすじ、気になる見どころポイントから、海外の反応までをご紹介します。


2017年3月17日最新記事

おおかみこどもの雨と雪 テレビ地上波放送

金曜ロードSHOWにて3月24日放送予定

  • 放送テレビ局 : 日本テレビ系「金曜ロードSHOW!」
  • 放送日時   : 3月24日(金) 21:00より

おおかみこどもの雨と雪 ストーリーとあらすじ

東京の国立大学に通う女子大生の主人公・ハナは、ある日、教室を訪れていた「彼」と出会い、恋に落ちる。

「彼」は、自分がニホンオオカミの末裔であり、人間でもありオオカミである「狼男」だと告白する。ハナは「彼」が狼男であることを受け入れて、2人の生活が始まった。

ある日、お腹に子供を宿したハルは、「狼男」の子供を生むことを決意し、おおかみに変身することのできる2人のこども、「雪」と「雨」を生む。

雨を出産した直後、「彼」がオオカミの姿で遺体となって発見される。オオカミとして回収されていく「彼」の姿を横目に、ハナは2人の「おおかみこども」を独り独力で「母親」として育てていかなければならないことを悟り、都会での育児を断念して、人里はなれた古民家へと移住する。

都会からやってきたシングルマザーの女性に対して、はじめは怪訝な目を向けられたものの、周囲の村人たちの力を借りながら、すこしづつ新しい生活を築いていくハナ。

シングルマザーとして、母親として、苦悩し、葛藤しながらも成長していくハナと同じく、2人のおおかみこどもも、少しずつ変化を見せ始める。

長女の雪は、小学校にあがり、人間の友達ができ始めることで「人間の少女」として振舞おうとするようになるが、一方で、長男の雨は小学校での日常に馴染むことができず、学校を抜け出して山へと魅かれるようになっていく。

クラスメイトとのけんかの中で、おおかみとなり同級生を傷つけてしまった雪。「自分は、おおかみこどもである」という事情を悟られまいと取り繕ったことでクラスで疎外されてしまうが、傷つけられた少年・草平が雪を見舞ったことでわだかまりが解け、近しい存在を得ることになる。一方の雨は、里山の自然を統べる一匹の狐を「先生」と呼び、おおかみの姿となって山を駆け回りながら、「先生」から山で生きていくための術を学び始める。

ある夜、人間としての行き方を選ぶ雪と、オオカミとしての生き方を選ぶ雨は、お互いの生き方を否定しあい、取っ組み合いの大喧嘩をしてしまう。

「狼の10歳が十分大人。」

狼男である夫と出会い、子を産み、育ててきたハナだが、「母親とは」「子を育てる」という問いに葛藤する中で、ついに子供たちが、自分の境遇と生き方の壁を乗り越えようとする場面に直面する・・・。

おおかみこどもの雨と雪 上映時の興行収益

2012年の公開当初から、「時をかける少女」の細田守監督の最新作!という触れ込みで話題を呼び、注目を集めていた「おおかみこどもの雨と雪」。

上映スタートから家族連れや若年層を中心に興行成績を伸ばし、「おおかみこども」というキャッチーかつファンシーなイメージの向こうに描かれた、「シングルマザー」というセンシティブで繊細なテーマが物議を醸しました。

その興行収入成績公開後の動向はどのようなものだったのでしょうか?

おおかみこどもの雨と雪の興行成績

おおかみこどもの雨と雪」は、2012年7月21日に日本全国の381ヶ所で上映開始され、公開初日からわずか2日間興行収入3億6514万9000円観客動員数27万6326人を記録しています。

最終的な累計興行収入は42.2億円となっています。

「バンド・デシネ(描かれた帯)」で名高いフランスを初めとした世界各国でも公開

日本での封切りに続くかたちで8月29日にはフランスでの上映が開始。

フランスでは、漫画作品は「バンド・デシネ(描かれた帯)」とも呼ばれ、日本と比較すると、漫画作品を”大衆娯楽”というよりは”文化的に高度な芸術”として位置づけていることから、アニメーション作品に対する反応や評価も鋭く、日本公開に先駆けて6月25日にパリでワールドプレミアが行われ、「ディズニーやピクサー作品とは一線を画すアニメーション映画」「ポストジブリ」という評価を得ていたようです。

監督でありアニメーターでもある細田守氏も、フランス国内で「細田守アートワーク展」が開催され、近年までにフランス上映された日本映画では、北野武監督の「アウトレイジ ビヨンド」と並ぶ公開規模となり、世界34カ国での公開も決定しました。

気持ち悪い!?賛否両論となった感想と評価、映画の見どころ

「細田アニメはやっぱりスゴい。完全にファンタジーにすれば避けられる現実との間に生じる軋みや歪みを引き受け、それを演出や絵作りで軽やかに乗り越えていくのだから。」

(引用・出典:エキサイトレビュー! 2015年7月10日付 記事より – https://goo.gl/zGPkE5)

前述しているなかでも触れたように、「おおかみこどもの雨と雪」は、おおかみこどもという「ファンタジー」の姿を借りて、シングルマザーという「現実の社会問題」を描いた作品でもあり、非現実のファンタジーの中に、ジェットコースターのような物語としてのシングルマザーの人生を描くことで、現実社会の矛盾への気づきを持って帰る映画、のように評価されています。

陽射しの射す草原に、白いワンピースを来た女性が2人の子供と共に強い眼差しで佇む姿が描かれたポスター。

「おおかみこども」というファンタジーなタイトルキャッチ。

公開当初に劇場を訪れた人々は、本編を見てはじめて、シングルマザーとして、一般的な、理想の家族とは異なる事情と背景を持つ子供たちを育てる、主人公の暗い葛藤と苦悩、奮闘する姿を目の当たりにします。

封切直後には、本編とは異なる内容をイメージしていた一部の視聴者からは、「重い」「気持ち悪い」「これが理想の母親なのか?」といった声が挙がりました。

狼男と恋に落ちてシングルマザーとなった主人公

「オトコはオオカミ」という言葉があるように、「オオカミオトコ」である夫「彼」と出会った主人公は、瞬く間に恋に落ち、2人のこどもを生むことになります。

劇中で描かれる「彼」は、下心のあるいわゆる「軽薄なオオカミ」とは異なり、運送会社で働きながら、ハナの通う大学に紛れ込んで講義を聴く男性なのですが、「シングルマザー」という繊細なテーマを描く今作品において、「オオカミオトコ」というファンタジー要素を盛り込んでいる点には、意図的なものを感じさせます。

夫に先立たれてしまったことで、シングルマザーとなり、「おおかみこども」という「一般的には受け入れられないであろう後ろめたさ」を抱えた主人公と2人のこども。

劇中でも、主人公・ハナは、子供たちが「おおかみこども」であることが露呈しないように様々に憂慮し、苦悩する姿が描かれ、物心のついた2人の子供たちも、自分たちが抱えている境遇と、自分たちの秘密のために葛藤する母親の姿、そして、自分自身の生き方や在り方について考えるようになっていきます。

国立大学に進学したまじめな女性が、オオカミオトコとの若い恋愛を通して子供を授かっていく「平凡な幸せ」は、夫と死に別れることによって「おおかみこども」という複雑な事情を抱えた「シングルマザーの奮闘劇」へと変化していきます。

夫であるオオカミオトコの死の際を吹っ切って走る強い女性

劇中で、雪と雨の2児を出産した主人公・ハナ。

夫である「彼」の変わり果てた姿を発見し、「彼」の遺体がゴミ収集車に回収されていくシーンでは、愛した夫の死と、それを乗り越えて2人の子供を育てていかねばならないハナの運命の分岐が描かれます。

そこには、愛するものの死に衝撃を受ける妻としての儚さと、これから待ち受けるシングルマザーとしての苦境への覚悟、それらを一瞬で理解し、いろいろなものを吹っ切って進む女性の強さが混在して描かれています。

2人の「おおかみこども」の子育てに奮闘する母親像

「おおかみこども」という特殊な事情を持った2人の子供を育て上げるということ。

里山に移り住んだ後も、主人公・ハナは、「理想の母とは」「子育てとはどうあるべきなのか」といった、およそ多くの母親が直面するであろうことを、「シングルマザー」という境遇の中で葛藤しながら答えを探ります。

やがて子供たちが成長していき、自我が芽生えるに従って、「おおかみこどもである」という後ろめたい秘密が、彼ら2人の生きかたを巡る問題として再燃することで、「シングルマザー」として子供たちを育て上げたハナと、自分の境遇と生きかたを見出そうとする2人のおおかみこどもの姿が軽快に描かれていきます。

主人公・ハナは現代の理想の母親像なのか?

「母親」「シングルマザー」という旧来社会のそれとは移り変わっていく現代の母親像を描いた「おおかみこどもの雨と雪」では、「主人公・ハナは理想の母親像であるかどうか?」という議論がファンの間で取りざたされていました。

2児のシングルマザーとして、子供のことを第一に考え、たった一人で悩み抜いた末に、独力で「おおかみこども」の育児に挑むために里山へと移住する母親・ハナ。

東京での思い出の暮らし、夫の死、自分の夢や未来、一般的な家庭という幸せ、全てをかなぐり捨てて「子供のために」里山へ移り住んだ主人公は、「子供のために全てを捧げた強い母親」として評価される一方で、一人孤独に2児の育児に押しつぶされていく毎日のなかで、ヒステリックに苦悩する姿も描かれています。

一部の劇場観覧者からは「本当にそうすることが良かったのか」「社会制度や、もっと良い方法があったのでは?」といった声も寄せられ、どこか「独善的な母親観」や「衝動的で無鉄砲だ」と批判的な意見も多く挙がりました。

こうした批判的な声は、シングルマザーの現実問題を取り扱う有識者からも指摘されており、「主人公・ハナは理想の母親なのか?」という問いが生まれます。

「おおかみこどもの雨と雪」主人公・ハナは理想の母親なのか?

その答えは、シングルマザーとなって、映画を見た多くの人々と同じように「理想の母親とは」という問いに苦悩する生真面目な主人公の姿に隠されています。

主人公・ハナは一橋大学の学生。まじめで優秀な女性が葛藤する「理想の母親像」

劇中では語られていませんが、主人公であるハナが通っていた国立大学とは、一橋大学をモデルにしていると言われています。

小説版「おおかみこどもの雨と雪(角川文庫)」のなかでは、ハナが通う大学の学生たちについて以下のように描かれています。

「卒業後は官途に奉ずるか、法曹界へ進むか、でなければ商社などに就職するか、いずれにしろ未来を約束されているような若者たちだった」

「花は、少なくとも真面目であるという点においては、彼らと共通していた。ただし、まだ将来は漠然としていた。(中略)自分がいったい何者で、これからどんな人生を選択すべきなのか、見当もつかなかった」

(引用・出典:小説版「おおかみこどもの雨と雪(角川文庫)」)

自分自身も父子家庭に育ち、「母親」という存在を知らずに育った主人公・ハナ

「がんばって勉強し合格すれば、父の病気も良くなるにちがいない」と、願いにも似た思いから猛勉強して難関大学に合格したハナですが、合格の一報を届ける前に父親が他界してしまいます。

そもそも「理想の母親像」というロールモデルを持つことなく孤独に育った主人公は、子を宿した時にも、シングルマザーとなった時にも、図書館の本を読み、独りで考えることで、「母親としてのふるまい」を必死に、まじめに、猛勉強しています。

シングルマザーの葛藤と奮闘を描いたとされる今作で、「理想の母親像」としての物議を醸した主人公・ハナですが、彼女自身もどこかで「理想の母親像」を探り、迷い、悩み、惑い、叫びながら成長していくのです。

細田守監督が語る見どころ

「『サマーウォーズ』だって、うちの奥さんの親戚に影響されて、奥さんの実家のある長野を舞台に『親戚が集まって何かする話』を書いたのが発端」

「普段の食卓で出るような話題の中に、かえって世界の広がりみたいなものを感じる」

「子供を連れた花が東京から田舎に引っ越すシーンの絵コンテを切った直後に、あの地震(東日本大震災)が起こって……。だから、『今住んでいるこの場所が荒野になったときに、子供を抱えて自分たちはどこに向かい、どう生きればいいのか』っていうことを強く意識せざるを得ませんでしたね。」

「(東京を離れて田舎に移住した主人公について)あそこは、僕の生まれ育った富山県上市町(かみいちまち)がモデルなんです。『都会の人が思うほど田舎って甘くないぞ』という思いがありまして(笑)。地域のコミュニティから一歩でも外れると生きていけない。」

「(マイノリティを描いていることについて)でも本当は、誰しもがちょっとずつ違った資質や趣味を持つマイノリティ。そのことを自覚し、『自分は人と違う。おかしいんじゃないか?』と悩みながら生きる人のほうが描きがいがあるというのかな。そのいじらしさこそ、人間らしいと思います。」

(引用・出典:週プレNEWS 2012年07月28日付 インタビュー記事より – https://goo.gl/snVeA8)

週プレNEWS Web版のインタビューに答えた細田守監督は、シングルマザーを描いたおおかみこどもの雨と雪について、こう語っています。

インタビュー記事のなかでは、田舎へと移り住んだ主人公が農作業をするシーンについて、冗談交じりに「あそこは、スタイリストさんとずいぶん話し合い、ものすごく体にフィットしていて、かつお尻の見えそうな服にした」と語っています。

「シングルマザー」というテーマの向こうに、若い女性の幸せや自己実現を超えた先にある矛盾や葛藤が垣間見え、「まだ若い身空で2児を抱える未亡人を色気が見えるように描いた」という冗談の裏には、こうした主人公が歩んだかもしれない「別の生き方」を想像させます。

Twitterの反応

海外の反応

Bethany Jay「アメの名は・・・雨の日に生まれたから、そして、雨の日に死に別れたからからなのか・・・。」

ernie mesias「はじめてこの物語を目にすると、目を話すことができないだろう、それほどに美しい物語だから。」

laine heick「ああ、嗚呼、ちょっと待って・・・この映画は私に、いつの時でも笑顔でいることと、大切な思い出が、いつか必ず日々を好転させてくれることを教えてくれる。」

Lamia Heart「彼女は私が見た中で最も強い女性だ。」

DragonRidingHood「スタジオジブリを思い出させるわ。似たスタイルよ。」

RainbowGold Nicky「この映画は本当に泣かせる。わかるか?いつかかならず良くなるさってわかってるよでもウワーーーー!」

Wolfie the Wolf「わかるよ、僕も父親を亡くしてるからね。この映画はとても感傷的な想いにさせる。」

Liuhuayue「この映画がとても好きだ、でも結末はこうじゃないといけなかったんだろうか?」

(引用・出典:Youtubeコメント欄より翻訳 – https://www.youtube.com)

関連記事

墨のダースベイダーが迸る!大塚家具がスターウォーズ水墨武人画展を開催:海外の反応
今月12月16日金曜日より、映画「ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー」公開にあわせ、「スター・ウォーズ」の世界観と本格イン...
スリザリンはいやだ?ファンタスティックビーストの主人公ニュートはどの寮だった?:海外の反応
11月23日の公開初日から過去作を上回る好調な滑り出しを見せているハリーポッターシリーズ最新作「ファンタスティックビーストと魔法使...

 人気の記事

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。