2018年5月9日

なぜイニエスタはJリーグ移籍に動いたのか?バルサ生涯契約の彼が抱えた「ワイン」と「負債」

イニエスタJリーグ移籍…スペイン現地紙が「ヴィッセル神戸への移籍に年俸32億円で合意」と報じたことで、一気に現実味を帯びてきたイニエスタ移籍の夢

世界のトップクラブともいわれるあのバルセロナで、下部組織から上がってきた生え抜き、たたき上げのプレーヤーとして「バンディエラ(クラブ生え抜きの中心選手を指す称号)」の名を欲しいままとしていたアンドレス・イニエスタ

バルセロナとの生涯契約を結び、「本人が望む限り世界最高のクラブでプレーする」という名誉を約束されていたイニエスタでしたが、全盛期から衰えたとはいえ、レギュラーとしてプレーしていた状態で突然の退団発表、ヴィッセル神戸への移籍が濃厚であると現地紙が報じる事態となっています。

なぜイニエスタはJリーグ移籍に動いたのでしょうか?

なぜイニエスタはJリーグ移籍に動いたのか?


(動画引用・出典:Youtubeチャンネル「FC Barcelona」公式より – 「アンドレス・イニエスタ、最後のクラシコ」https://www.youtube.com/watch?v=tcyC9zqP8qw&t=24s )

(訳:今日は、私の人生のなかで最も記憶に残る1日だ。ありがとうという一言しか言えない。無数の愛と愛情は、いつも私の心にある。皆様一人一人に、ありがとうございました。)

「(下部組織でのプレーを含めて)バルセロナで22年プレーしてきて、世界最高のチームの選手である意味は分かっている。」

「このクラブでそのキャリアを終えるには、常に必要とされ、重要であり続け、レギュラーとしてプレーし、タイトル獲得に貢献できる選手でなくてはならない。」

「そうではない状況でプレーする自分は許せない。」

「自分にとっても、クラブにとっても、ふさわしいものではない」

(引用・出典;イニエスタ退団コメントより)

イニエスタはなぜバルセロナを退団するのか?」という問いに、「自分が、バルセロナでプレーするには相応しくない」と、自身の衰えについて触れて語ったイニエスタ

バルセロナ以外のヨーロッパ・サッカークラブへの移籍を希望しない理由については「バルセロナと戦いたくないから」とバルサ生え抜きのバンディエラである彼らしいコメントを残している彼ですが、イニエスタが移籍する理由には、もう1つ、別の理由もあるようです。

イニエスタ移籍の理由は「ワイン事業の負債」

イニエスタ移籍の理由として、もう1つ、イニエスタ本人の発言や、契約内容からウワサされているのが「契約したワイナリーの負債によって金が必要となったから」というもの。

そのウワサの発端となったのは、当初の移籍先とされていた中国クラブチームとの交渉中に浮上した「ワイン買取オプションという奇妙なオプション契約です。

イニエスタの当初の移籍先としてウワサされていた中国スーパーリーグ・重慶力帆との移籍話の時点で、その契約内容のなかに「ワイン買取オプション」という異例の内容が盛り込まれていたことが報じられています。

イニエスタ移籍に浮上する「ワイン買取オプションの47億円」

この「ワイン買取オプション」、つまるところは、当初の移籍先とされていた中国リーグ・重慶力帆サイドが、移籍条件の1つとして、イニエスタが所有するワイナリーの商品「ボデガ・イニエスタ」などを買い取る、というもの。

その契約は「ワイン1本あたり6ユーロ(およそ800円前後)で600万本を買い取る」という内容で進められていたとされており、単純計算でしめて3600万ユーロ(約47億円5,000万円)、今回のイニエスタJリーグ移籍で浮上している「年俸47億円」とも符号する、ほぼ同額のオプション契約となっています。

イニエスタの父親が経営するワイナリー「ボデガ・イニエスタ」

イニエスタが所有するワイナリー「ボデガ・イニエスタ」は、スペイン、ラ・マンチャ地方、彼の故郷でもあるアルバセテ県にあり、フエンテアルビージャのカブリエル川・フカル川の2つの河川に挟まれたエリアに120haに渡るワイン畑を所有しています。

「マカベオ」「ボバル」「グラシアーノ」というスペイン原産のブドウ品種に加えて、「シャルドネ」「プティ・ヴェルド」「ソーヴィニヨン・ブラン」といった国際品種なども栽培。

化学肥料を排除し、天然肥料のみを使用する「昔ながらの栽培方法と、最新設備でのワイン製法」が売りとされており、「ボデガ・イニエスタは自然を敬い、生物の多様性を守ることを目指しています。」というキャッチコピーが語られています。

かつては、両親と離れて暮らすことに慣れず、ホームシックに悩まされたこともあるイニエスタ

このワイナリー「ボデガ・イニエスタ」のブドウ園は、イニエスタと父親による共同所有と言われており、彼の結婚式でも披露されました。

イニエスタは本当にワイン事業での負債を抱えているのか?

イニエスタが買い取り、現在では父親との共同所有・経営とされているワイナリーボデガ・イニエスタ」。

自身のサイン入りワインを全世界で売り出し「スペイン国内では土産物の1つとして人気を集めている」という報道も一部見られるものの、一部で「イニエスタはワイン事業に失敗した」「どうしようもないワイナリーを高額で売り付けられた」というウワサがあります。

先日のバルサ×バレンシア戦において、実況中継のアナウンサーの発言で「イニエスタの父親が経営するワイン事業が上手くいってない」「移籍先クラブ側がそれを買い受けて中国市場でイニエスタブランドとして売る」という内容が語られており、「イニエスタは親族のワイン事業で失敗した」という噂が「突然のバルセロナ退団」と「ワイン買取オプション」によって現実味を帯びてきています。

実はこの「ボデガ・イニエスタ」のワイン畑、公式の解説にもある通り、「2つの河川に挟まれた」「段々畑の立地」という地理条件から、水利的な条件が悪く、「ワイン用ぶどうの育成には最適ではない立地」が指摘されてもおり、「イニエスタはどうしようもないワイナリーを高額で売り付けられた」という声すら挙がっているのです。

一般的に、ぶどうの育成に適した条件は「年間約1,300~1,500時間の日照時間と、690ミリメートルの降雨」「夏・冬に雨量が集中するのが良い」「土壌の水分が多くなりすぎることはワイン用葡萄の育成に良くない」とされています。

ボデガ・イニエスタ」のぶどう畑があるスペイン・アルバセテの気候は、「年間降水量が352mm」「春・秋に雨量が集中」「夏の雨量が極端に少なくなる」「標高680m」という特徴を持っており、他のスペインワインの例に漏れず、高い標高で育まれる強い酸味と濃い色合いが売りになる反面、「雨量が足りず」「日照時間は長い」「ぶどうの育成に最適な夏冬に雨が少ない」という点が見て取れます。

こうした気候条件をクリアするための河川地域での栽培、と見ることもできますが、少なくとも「ワイン用のぶどうに理想的な立地」ではないことは確かなのかもしれません。

実際のところ、「ボデガ・イニエスタ」の、ワイナリーとしての純粋な評価は定かではありませんが、この「イニエスタはどうしようもないワイナリーを高額で売り付けられた」というウワサから邪推してしまえば、この「ワイン買取オプション」の総額でもあり、Jリーグ・ヴィッセル神戸移籍で用意された47億円」が、「ワイナリーの負債額」なのかもしれません。

いずれにしても、FCバルセロナのユニフォーム・スポンサーであり、日本屈指のEコマース事業「楽天」を背景に持つ三木谷社長が、この「ワイン買取オプション」の一幕を聞きつけたことは、イニエスタにとって幸運だったのかもしれません。

ワイナリーを高額で売り付けられてしまったイニエスタ

ワイン好きでも知られているイニエスタは、サッカー選手として得た名声と資産を、自身の故郷アルバセテの地元経済に寄与させる「ジェントル」といった一面でも知られています。

2011年頃からは、当時資金難に陥っていた故郷アルバセテのサッカークラブ、「アルバセテ・バロンピエ」への投資を続けており、現在は筆頭株主。

同クラブは2012-13シーズン終了時に「選手への給与24万ユーロを支払えない」という経営難に陥ったことで、罰則による降格の危機を迎えていましたが、イニエスタが個人資産で「全額を肩代わり」したことにより、チームを降格から救っています。

彼の故郷の村には、イニエスタが経営するレストランも存在しており、FCバルセロナで彼を指導した経験のあるルイス・エンリケ監督は、「イニエスタは世界遺産なんだ」と高く評価、「ピッチの内外で模範であり続ける存在」とも言われています。

そんなイニエスタが、買い取ったワイナリー「ボデガ・イニエスタ」

サッカーで富と名声を築き上げたジェントル、故郷を愛する人格者として、引退後のビジネスの一環としてのワイナリー経営でもあるはずなのですが、どうやら実際に、こうしたイニエスタのエピソードを知ってか知らずか「良くない投資」となってしまった感は否めません

欧州のサッカー選手は、その超高額年俸から親族の面倒を見ることが度々ある

ヨーロッパではスポーツの最高峰ともいうことが出来るサッカー界。

ヨーロッパでは、地元所属の2つのチームをめぐる「ダービー戦」の時期には、学校のクラスがひいきのクラブチームをめぐって真っ二つに分かれる、といった光景が日常的に見られるほど、「生活の暮らしの一部に根付いているスポーツ」でもあるのが欧州のサッカーです。

それだけに、超人気スポーツの国際的な舞台で活躍する選手たちの年俸額はうなぎのぼりの勢い、数多のスポーツ選手のなかでも破格の水準を誇っています。

サッカーワールドカップのベスト8常連国である南米・ブラジルやアルゼンチンなどでは、「一族の中から誰か1人、欧州サッカーで成功した者が出れば、一族郎党の面倒を見る」というのが当たり前とも言われており、かつてFCバルセロナのピッチ上で、ファンタジー溢れるプレイで観客を魅了し続けたプラジルの名手・ロナウジーニョなども、先にプロデビューした兄の後援を受けて一流プレーヤーとなるチャンスを掴んだ後、「今度は僕の番なんだ」というコメントを残しています。

同じくバルセロナでプレイしたネイマールも同様、父がマネージャーとしてバルサとの契約交渉に口を出したことが退団の一因とも言われており、過去の例を見ていくと、親族の誘拐で身代金を要求されたり、出場を辞退する選手、クラブと揉める選手親族などの例は、枚挙に暇がありません。

イニエスタ移籍の理由として囁かれる「ワイナリーの買取」が、彼の父親主導だったのかはわかりませんが、彼も、他のトッププレーヤーの例に漏れず、親族のためにワイン事業の成功に奔走していることは間違いありません。

「親族が静かに暮らせるように」というイニエスタの発言

(訳:「いつも通りの朝、私の、スペインサッカーでの最後の朝。サッカーは常に私と共にある。」)

欧州サッカーのトップ選手・・・とりわけ、アンドレス・イニエスタは、世界トップリーグであるスペイン・リーガエスパニョーラでしかも、世界から選りすぐられたスタープレイヤーが集う「FCバルセロナ」で生え抜きのレギュラー「バンディエラ」として名を連ねている「超有名」「超一流」、そして「超高額」のスタープレイヤー

どこか素朴で、人柄の良さそうな風貌をしているイニエスタ本人はもちろんのこと、「イニエスタの親族」というだけで「あやしい儲け話」が群がってくることは想像に難くありません。

イニエスタ本人が語った「なぜイニエスタはヨーロッパクラブへの移籍を希望しないのか?」という質問への答え「(自分や親族が)静かに暮らせることを望んでいる」というコメントにも、「超一流となったが故に、騙されてしまった」イニエスタの後悔を見て取ることができます。

もし、イニエスタが「ワイン買取オプション」を引っ提げてJリーグ移籍したら、貴方はこの「ボデガ・イニエスタ」を飲みますか?

僕は毎日飲みますよ。


Twitterの反応


海外の反応


(動画引用・出典:Youtubeチャンネル「SH10Comps」より – https://www.youtube.com/watch?v=tcyC9zqP8qw&t=24s )


(動画引用・出典:Youtubeチャンネル「Planeta Deportiva」より – https://www.youtube.com/watch?v=Ab7DhNsw-nI )


(動画引用・出典:Youtubeチャンネル「SEN31」より – https://www.youtube.com/watch?v=86MpZTqoWZk )

Delan Nyasha Murombedzi「最も偉大なミッドフィルダー」

nobody survives even one bit「伝説」

Yassir Guennaoui「涙が止まらない」

Yassir Guennaoui「語り継がれるべきバルセロナのキャプテン」

Brandon Sanelli「俺は泣かない!泣いてねーよ!」

Thiago #ViscaBarça「ありがとうレジェンド・イニエスタ、我らがキャプテン」

UEFADRID 4ever「なぜ今なんだ?まだまだバルサでやっていけるようにしか見えない!」

wizy「明日はイニエスタのプレーが見られないのか・・・」

SRBENDA 99「ありがとうイニエスタ、貴方はいつだってバルサの一員だよ」

KakhaAbashaFootballTV「世界中から、大きな愛をこめて」

(引用・出典:Youtubeコメント欄より翻訳 – https://www.youtube.com/)


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