2017年8月16日

終戦の日|8月15日は「戦争が終わった日」なのか?太平洋戦争の終結と日本の「終戦」

1945年8月15日、14日にポツダム宣言の受諾を通告していた日本は、天皇の肉声による玉音放送にて、太平洋戦争の終結と降伏が宣言しました。

後に「終戦の日」とされた8月15日。

実際の「終戦」は、「ポツダム宣言による降伏文書への公式調印」や「各戦線における休戦合意の成立」など、「戦争の終わり」としての「終戦」に様々な定義があることから、太平洋戦争やポツダム宣言に関わった諸外国でも解釈が異なります。

終戦の日」という象徴的な1日に、太平洋戦争における「日本の終戦」について読み解いていきます。

1945年8月15日、玉音放送による「終戦」

現在の日本政府では、8月15日の「終戦の日」とは、「戦没者を追悼し平和を祈念する日」であるとして、戦没者追悼式を主催しています。

一般的にも、日本国内においては、8月15日を「終戦の記念日」や「終戦の日」として認識されており、政治団体やNPOによる平和集会などが開かれます。

「終戦の日」と認識されている「8月15日」。

実は、1945年当時の出来事を紐解くと、正確には「昭和天皇による玉音放送が行われた日」であることがわかります。

玉音放送によってもたらされた「戦争が終わった」という認識

1985年8月15日に行われた玉音放送の全文。

後述する現代語意訳にもその内容が記されていますが、概要として、ポツダム宣言の受諾戦争の目的戦況や世界情勢が不利であること、そして、原子爆弾の登場について語られており、「日本の敗北」を全国民へと知らしめる内容となっています。

その全文のなかには、「原子爆弾という全人類をも滅ぼすような兵器によって、このまま戦争を続ければ滅亡してしまう。」とも語られており、原爆投下後にポツダム宣言を受諾した日本が、これから味わうであろう苦難について憂い、それでもなお復興と平和についてを望む姿を垣間見ることができます。

のちの高校野球連盟会長となる佐伯達夫氏は、この玉音放送を聴いて「これで中等学校野球(現在の高校野球)が復活するぞ!!」とひらめいたとも言われており、この「玉音放送」が、当時の日本国民にとって「戦争が終わったのだ」と広く認識される象徴的なターニングポイントとなっていることがわかります。

8月15日の「終戦の日」は、厳密に言えば「太平洋戦争が終わった日」ではありませんが、1945年当時の全ての日本人にとって「戦争が終わったことを認識した日」ということになります。

昭和天皇による「玉音放送」全文

朕深ク世界ノ大勢ト帝國ノ現状トニ鑑ミ非常ノ措置ヲ以テ時局ヲ收拾セムト欲シ茲ニ忠良ナル爾臣民ニ告ク
朕ハ帝國政府ヲシテ米英支蘇四國ニ對シ其ノ共同宣言ヲ受諾スル旨通告セシメタリ

抑ゝ帝國臣民ノ康寧ヲ圖リ萬邦共榮ノ樂ヲ偕ニスルハ皇祖皇宗ノ遺範ニシテ朕ノ拳々措カサル所
曩ニ米英二國ニ宣戰セル所以モ亦實ニ帝國ノ自存ト東亞ノ安定トヲ庶幾スルニ出テ他國ノ主權ヲ排シ領土ヲ侵スカ如キハ固ヨリ朕カ志ニアラス
然ルニ交戰已ニ四歳ヲ閲シ朕カ陸海將兵ノ勇戰朕カ百僚有司ノ勵精朕カ一億衆庶ノ奉公各ゝ最善ヲ盡セルニ拘ラス戰局必スシモ好轉セス世界ノ大勢亦我ニ利アラス
加之敵ハ新ニ殘虐ナル爆彈ヲ使用シテ頻ニ無辜ヲ殺傷シ慘害ノ及フ所眞ニ測ルヘカラサルニ至ル
而モ尚交戰ヲ繼續セムカ終ニ我カ民族ノ滅亡ヲ招來スルノミナラス延テ人類ノ文明ヲモ破却スヘシ
斯ノ如クムハ朕何ヲ以テカ億兆ノ赤子ヲ保シ皇祖皇宗ノ神靈ニ謝セムヤ
是レ朕カ帝國政府ヲシテ共同宣言ニ應セシムルニ至レル所以ナリ
朕ハ帝國ト共ニ終始東亞ノ解放ニ協力セル諸盟邦ニ對シ遺憾ノ意ヲ表セサルヲ得ス
帝國臣民ニシテ戰陣ニ死シ職域ニ殉シ非命ニ斃レタル者及其ノ遺族ニ想ヲ致セハ五内爲ニ裂ク
且戰傷ヲ負ヒ災禍ヲ蒙リ家業ヲ失ヒタル者ノ厚生ニ至リテハ朕ノ深ク軫念スル所ナリ
惟フニ今後帝國ノ受クヘキ苦難ハ固ヨリ尋常ニアラス
爾臣民ノ衷情モ朕善ク之ヲ知ル然レトモ朕ハ時運ノ趨ク所堪ヘ難キヲ堪ヘ忍ヒ難キヲ忍ヒ以テ萬世ノ爲ニ太平ヲ開カムト欲ス
朕ハ茲ニ國體ヲ護持シ得テ忠良ナル爾臣民ノ赤誠ニ信倚シ常ニ爾臣民ト共ニ在リ
若シ夫レ情ノ激スル所濫ニ事端ヲ滋クシ或ハ同胞排擠互ニ時局ヲ亂リ爲ニ大道ヲ誤リ信義ヲ世界ニ失フカ如キハ朕最モ之ヲ戒ム
宜シク擧國一家子孫相傳ヘ確ク神州ノ不滅ヲ信シ任重クシテ道遠キヲ念ヒ總力ヲ將來ノ建設ニ傾ケ道義ヲ篤クシ志操ヲ鞏クシ誓テ國體ノ精華ヲ發揚シ世界ノ進運ニ後レサラムコトヲ期スヘシ
爾臣民其レ克ク朕カ意ヲ體セヨ

御名御璽

昭和二十年八月十四日

内閣総理大臣鈴木貫太郎

(引用・出典:Wikipedia「玉音放送」- https://goo.gl/M6hjJq)

昭和天皇による「玉音放送」の現代語意訳

私は深く世界の大勢と日本の現状について考え、非常の手段によってこの事態を収拾しようと思い、忠義で善良なあなた方臣民に告げる。

私は帝国政府に米国、英国、中国、ソ連に対してポツダム宣言を受け入れることを通告せしめた。

そもそも日本国民の安全を確保し世界の国々と共に栄えその喜びを共にすることは、私の祖先から行ってきたことであって私もそのように努めてきた。

先に、米国・英国二国に宣戦を布告したのも、我が帝国の自立と東亜の安定を願ってのものであって、他国の主権を侵害したり、領土を侵犯したりするようなことは、もちろん私の意志ではない。

しかしながら、戦闘状態はすでに四年を越え、私の陸海将兵の勇敢な戦闘や、私の官僚・公務員たちの勤勉なはたらき、私の一億国民の努力、それぞれ最善を尽くしたにもかかわらず、戦争における状況はよくならず、世界の情勢も我々には不利に働いている。

それだけではない。

敵は、新たに残虐な爆弾を使用して、何の罪もない多くの非戦闘員を殺傷し、その被害はまったく図り知れない。

それでもなお戦争を継続すれば、最終的には日本民族の滅亡を招き、そして人類文明おも破壊することになってしまうだろう。

そのような事態になったとしたら、私はどうしてわが子とも言える多くの国民を保ち、先祖の霊に謝罪することができようか。

これこそが政府にポツダム宣言に応じるようにさせた理由である。

私は日本とともに終始東亜の植民地解放に協力した友好国に対して、遺憾の意を表さざるを得ない。

帝国臣民にして戦場で没し、職場で殉職し、悲惨な最期を遂げた者、またその遺族のことを考えると体中が引き裂かれる思いがする。

さらに戦場で負傷し、戦禍にあい、家や職場を失った者の厚生については、私が深く心配するところである。

思うに、これから日本の受けるであろう苦難は、大変なものになる。国民たちの負けたくないという気持ちも私はよく知っている。

しかし、私はこれから耐え難いことを耐え、忍び難いことを忍んで将来のために平和を実現しようと思う。

私は、ここにこうして国体を守り、忠義で善良なあなた方臣民の真心を信頼し、そして、いつもあなた方臣民とともにある。

もし、感情的になって争い事をしたり、同胞同士がいがみあって、国家を混乱におちいらせて世界から信用を失うようなことを私は強く懸念している。

国を挙げて一つの家族のように団結し、子孫ともども固く神国日本の不滅を信じ、道は遠く責任は重大であることを自覚し、総力を将来の建設のために傾け、道義心と志操を固く持ち、日本の栄光を再び輝かせるよう、世界の動きに遅れないように努めなさい。

あなた方臣民は私の気持ちを理解しそのようにしてほしい。

天皇の署名と印璽
昭和二十年八月十四日

(引用・出典:玉音放送を伝える会 – https://goo.gl/bqCJxX)

Twitterの反応

海外の反応

hopatease1「僕の親類はこの戦争の始まりから終わりまでに従軍していた。」

Malcom Canning「もう一度やろうぜ。彼らを再び負かしてやるんだ。」

Rajkumar Sivanandi「日本は今や、現代的で平和に満ち溢れた人々となった。」

Seahawks Tom tom「アメリカは戦争に勝利し、日本は降伏した。」

Seahawks Tom tom「原子爆弾は2つの都市に投下され、アメリカと同盟国のそれよりも多くの人々の命を奪った。」

Seahawks Tom tom「日本は、これを乗り越え、そしてこの過ちから学ぶのだ。」

(引用・出典:Youtubeコメント欄より翻訳 – https://www.youtube.com/)

「日本の降伏」と題された当時のアメリカ放送


(動画引用 – Youtubeチャンネル「The Best Film Archives」より – https://goo.gl/XXhZbD)

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